ギターいっぽん歌声ふたつ
花柄ランタンを観に行った。だいすきになった。
花柄ランタンは、こものとボーカルの'ぷき'さんと、ギターとボーカルの村上真平さんの二人組。公式HPよりコピペすると、「大阪は堺という街で生まれ育ち、京都を経て現在は東京在住。『ギターいっぽん歌声ふたつ』の最小編成での表現に挑戦しています。」とのこと。
私が彼らの曲を知ったのは先月で、きっかけはTwitterに漂っていた『2020』のPV。
感想→「すき!」
ふいに恋に落ちた私は、Twitterをチラ見し、花ランチャンネルをチェックし、nanoにinすることを決めた。
私は初めて観に行く人のライブは、あんまり予習しないことにしている。だからほとんど初めてきく曲だったけど、1曲目から全部好きだった。びっくりした。
赤いジャケットの真平さんが先に出てきて、お誕生日のぷきさんをお出迎え。「じゃじゃーん」って効果音が似合いそうな登場だった。1曲目は、さあはじまるぞーって感じの曲ではじまって、私はやったー!って気分になって、次に「2020」で、これまたやったー!って気分になった。
真っ赤なワンピースのぷきさんはお人形さんみたい。行進するみたいに足踏みしたり、手を振りながら歌うのがとってもかわいい。
バラードコーナーも、ぷきさんの明るくてのびやかではっきりしててきれいでやさしい歌声に包まれて、幸せだった。真平さんのギターと柔らかくてふわっとした歌声とも一緒になったら、あったかくてほっこり。ギターいっぽん歌声ふたつは、とてもすてきだ。
この曲でちょっと泣いた。
うきうきする曲もワクワクする曲も。鍵盤ハーモニカとかアンデスとか、鈴とか太鼓とか、もう、まるっとハッピーだった。真平さんがソロで歌っていた曲もなんだがきゅんとした。夏の曲もとってもよかった。
MCは、真平さんは年始で引いたおみくじに反抗した途端、不調になって、しまいには胃腸炎になったという話。神さまにごめんなさいしたら、元気になったとかなんとか。
ぷきさんの27歳の目標は、けいばに行ってみたいと。真剣に走る馬が見たいとかなんとか。「毎日お誕生日ならいいね、ありがとう!って思える。優しい気持ちになる。」みたいなことを言っていた。わかる。誕生日ってすてき。みんなで祝っていきたい。
私はハッピーな曲が好き。前向きな曲が好き。でも、前向きだけでできた前向きな曲は苦手。後ろ向きに歩きすぎて一周まわって結局前を向いて歩いてしまっている、みたいな曲が好き。花柄ランタンの曲は、なんだかそんな感じがする。ちがったらごめんなさい。でも、ひねくれた私が好きって思うのはいつもそういう歌。
音楽はお守り。
初めてみた花柄ランタンは、絵本から飛び出してきたみたいなふたりだった。かわいくてキラキラしてた。でもファンタジーの世界のひとじゃなくて、この世界のきれいなものやかわいいものをたくさん知っていて、そして(もしかしたらそれ以上に)寂しいなあとか悔しいなあもたくさん知ってるひとたちじゃないかなと思った。
それでもやっぱり楽しいなあって歌っているし、それが音楽になっているし、だれかに届いている。私はとても嬉しい気分になった。
ライブ行ってよかった。
音楽、人や、街が好きな人。誰かの生活、落ちている石ころ、小さな紙切れ、その辺の猫、目の前の全てが持っている物語を想像しては、なんだか楽しくなれる人にオススメ。