のびのびおんがく

心に残ったライブのことを書きます。

アドベンチャー道をゆく

京都磔磔へ、京都大応援大会vol.5へ行ってきました。

先日、リーダーの上田さんがアドベンチャークック道に専念されるということで、私の思い出脱退の発表がありました。5人での磔磔キャンプは最後の日。

 

対バンは、RED EARTHでした。

彼らは赤い地球からやってきて、やっている音楽は“フォークソング”。赤い地球のフォークロアなのでしょうか。でも、きっと青い地球のロックやフォーク大好きな人たちで、アツくて人間くささも溢れていて、星を超えて仲良く慣れそうな予感がしました。

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RED EARTHもメンバーの脱退が決まっています。この磔磔という場所に自分たちの音楽を刻んでいる姿には、胸がアツくなるものがありました。

 

そんなフォークソングパーティの後は、私の思い出キャンプです。

キャンプのはじまりはいつものテーマで、上田さんが先陣を切ってやってきました。

全員が無事磔磔にたどり着いたところで、隊長は「アドベンチャーに染めるぜー!!!」と。みんなを引き連れて「Let’s go THE CAMP」。上田さんの全力チャーミングと、サックスが冴えます。

さあ、みんなで競争だ。

2曲目は「釣り」。実はとっても準備万端な歌。門出にふさわしい曲、にしては歌詞に内容はないですが、きっとそういうことです。

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釣り上げられる上田魚。写真、上田さんだけブレてないということが良くあります。これはきっと、上田さんがすごいからです。

次はなんだろう?と思ったところで、貴族さんのカウント、愉快なサックスの音が。隊長「向こうのつりばしをみんなで渡ろうぜー!!」と「つりばし」へ向かいます。橋を渡れるのは1人ずつですが、確実に全員が私の思い出として渡り切るスペシャル冒険物語。キャンプボーイ、キャンプガールも手をあげて、それに続きます。

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MCでは、磔磔にやっとRED EARTHを呼べたこと。このメンバーで2マンできるのは最後、脱退は悲しいけど、このタイミングでできてよかったということ。

「俺らも頑張って、続けて行こう。」ということで、告知。12/29に初の海外遠征!台湾キャンプ!!

そんな大人気の私の思い出の、大人気のニューアルバムから次の曲。おもむろに本日2度目のアミを取り出し「虫とり」へ出かけます。

ふりまわせアミ。何とろうかムシ。上田さんの「チャーンス!!!」の声に熱が入っていて、隊長の掛け声の多さにも、こちらはすごく力が入りました。でも力抜けそうなくらい、内容はない。 とにかくアミ振ってます。

なのに、「俺は好き ムシが好き」って歌い上げるところで、なぜか、私は泣きそうになるんです。変ですよね。知ってます。

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そしたら、変な虫が出てくるんです。変ですよね。知ってますか?噂によると絶滅危惧種らしくて。捕まえちゃったし、また見つかるかなあ。

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キャンプはとても忙しいので次は「イモほり」です。秋の行楽をしているような気分ですね。アミを振り回し続けた後は、みんなでイモを掘り続けます。とにかくしつこく全力なのが私の思い出。(ほめてます。)

ジーザスさんのギターソロもめいっぱい。RED EARTHのメンバー脱退はとても残念なので、悲しいギター、ふるさとの母を思い出すverを。汚いギターも顔で弾くギターも。みんなで楽しみます。

そして、間髪入れずに好きな天ぷらドレドレ「えび天」。油の前だから汗かく曲です。 貴族料理長の料理は、なんでも取り入れるかき揚げ。「上田より料理うまいんちゃうか」と、いじりまくる隊長。でも、誰かにとって大事なもの、全てを入れることはできないんですね……。

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この辺りのコントは実に秀逸。ナイス客の参加型で、客との境を無くしておいて、ジーザスさんの真顔ギターで、最終的にはステージを劇場に戻す。そして、えび天好きな人の注目に集める。(あれ?音楽のライブ行ったはずやのになぜコントを褒めているんでしょう。)

 

RED EARTH との再会を約束して、座ってもよし、踊ってもよし、オールオッケーの磔磔にお礼を告げたところで、

みんなとおにぎりを握りに来たアドベンチャーお兄さんの登場!

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おにぎりが握れるようになると、ベースを断線させることも、誰かの人生を左右することだってできるように……!?おにぎりを握ることって、本当は、とてもとてもすごいことなのかもしれないですね。(拡大解釈)

喜びも悲しみも米に込めて「おにぎりユニバース」。フリーダム。

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大盛り上がりの中、そのままアンコールの時間へ。

最後まで、上田さんの脱退に直接触れないメンバーにしびれを切らす本日の主役。「上田ワーみたいなんないの??」。

そこで、12/2に壮行会やりますよ!と告知。あくまでも、本日はいつものキャンプ。デイリーキャンプということなんですね。つれない態度が許されるのは、そこに言葉で表せないくらいの愛があるから。

最後は、上田さんのかけ声で「お米フリーク」 。みんなで、上田くんすごい!って歌って送り出します。2番は上田さんが歌って、最後はフロアアドベンチャーで最高に踊りまくる上田さん。やっぱり、すごい。すごい。

 

最後に、全員で手をあげて「私の思い出」を磔磔に刻んで、キャンプ終了。

キャンプが終わって、みんなでハイタッチしたり、ハグしたり、ズボン脱がそうぜーってわちゃわちゃしてるとこ見てたら、「もう終わりじゃー!アホか!」って怒られました。笑

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とにかく、上田さんと、上田さんのサックスが光るセットリスト。メンバーと客の愛が溢れすぎるキャンプ。最高でした。

 

次回のキャンプは、10/19東高円寺UFO CLUB、上田さん東京ラストキャンプ。

京都大応援大会vol.6は、11/27京都磔磔で、Calmeraとツーマンです。絶対良い。

東海地方のキャンプもあります。上田さん壮行会は、12/2京都メトロにて。

 

私の思い出はまだまだまだまだ続いていきますので、これからも要アドベンチャーです!! 

 

 

大事なのはここまでですが、以下は私のアレ。 

 

上田さん、しんみりしなくてごめんなさい。場面によればこういうときはもっと、さみしい、行かないでって言うのが礼儀なこともあります。でも、楽しいしかありませんでした。笑って笑って笑って、次に進んでいこうと、そう受け取りました。

さみしいけども!!!上田さんの代わりなんかいないけども!!!

私は、前向きであることに憧れているんです。

 

家でもどこでもキャンプでも、アドベンチャーという言葉を乱用している今日この頃なのですが、言葉の意味を改めて調べてみました。そしたら、私は知らなかったんですが、アドベンチャーは日本語で冒険という意味でした。そして、冒険というのは、

“危険な状態になることを承知の上で、あえて行うこと。成功するかどうか成否が確かでないことを、あえてやってみること。” だそうです。

なるほど、アドベンチャーロックバンドに試練が訪れるのは宿命なんですね。

では、

なぜ、あえてアドベンチャーをするんでしょうか。

アドベンチャーの先に何があるんでしょうか。

 

さてはて、私はわからないんですが、私の思い出が音楽で目指すところも、上田さんが料理で目指すところも、結局たどり着くのは同じような気がするんです。方法は違えど。

それがアドベンチャー道なんだと思います。多分。

人生はアドベンチャー。てか、そもそも産道とか究極のアドベンチャーでしょ。今更何言ってんだ私。

 

さあ、やることがいっぱいあります。キャンプ予約、毎日の個人的アドベンチャー、隣の席の人にアルバムの宣伝をしてみる、こっそり店のBGMを私の思い出にしておく、しゃもじを愛でる、などなど、客もとても忙しいと思いますので、皆さん、お体には気をつけて。

読んでくださった方ありがとうございました。それではまた、元気にキャンプへまいります。

   

–上田くんすごい!セットリスト–

Let's go THE CAMP /釣り/つりばし/虫とり/イモほり/えび天/おにぎりユニバース//お米フリーク