米どころワンダフルキャンプ
10月5日新潟は長岡で開催された、私の思い出一曲入魂キャンプに行ってまいりました。
こんなステージで、
こういう方々を前に演奏するという。
すごいですよね。会場のアオーレ長岡はデザインがすばらしく、ホールも新しくて、居心地良いところでした。
開演をそわそわしながら待っていると、テーマソングが流れて、司会の瀧川鯉津さんが登場。そして、審査員のみなさんが席に座られました。(そうそうたるメンバーで、ただの客なのに緊張する自分。笑 だってググったらちびりますよ!←)
紹介のあと、早速1組目からオーディションがはじまりました。
ステージの流れは、司会の方が紹介文を読む→本人が意気込みを話す→パフォーマンス。パフォーマンスが終わったら、司会の方が代表者に軽く感想をききつつ、 審査員に講評をもらうという流れでした。
全部で9組の出場でしたが、さすが最終オーディション。全員のレベルが高いし、 一曲入魂の姿にはこちらも力が入ってしまいます。いろんな思いでここにやってきていて、 いろんな思いで音楽をやっているんだなと、ひしひしと感じる時間。
地元新潟の誇りが見える人、歌への情熱が溢れている人、 自分の音楽で世界を動かそうと思っている人、自分という存在を歌で表現する人、 仲間と楽しんで音楽を続けている人、これから音楽で新しい世界を切り開こうとしている人、 音楽があったから自分を肯定できちゃった人、 青春を音楽の形で表現する人。
私の思い出は、どんな人たちだろう。それぞれいろんな思いがあると思います。一言で言えないから、キャンプの様子をどうぞ。
9組中8組目に私の思い出の登場です。
一曲入魂は、「おにぎりユニバース」。
隊長の「無事アオーレ長岡にたどり着いたぜ!」からスタート!
「今日最後の曲です。」と隊長。
「えーーー!!!」と泣く仲間。
でも明日もあるかもしれんしな。 とかなんやかんや小芝居して、
「おにぎりユニバーーース!!!」
おにぎり神ジーザスさんのギターソロも、バタやんさんのキレキレにぎにぎベースも、貴族さんの米粒の活きたエレガントなドラムも、ワンダフルな助っ人安東先生のダンスと超絶キーボードも、飛び出す飛び出す。
「客!って言ったら、いえーい!って言ってくれ。」
からの
「私の思い出!」と会場全体でシメて、 「終わりっ!」
前に座っていたので後ろの様子を見る余裕はなかったのですが、 会場の空気がググッと変わったことは確かだと思いました。手拍子の音だって、ファンだけじゃなかったはず。
司会の方には、「いやーすごいですね、文字通り私の思い出になりました・・・助っ人外国人がきたような、 すごいインパクト」と言っていただきました。
感想を聞かれた隊長は「オーディションを受けに来たというかライブをやりにきた。やりきれてよかった」というようなことを。
講評は、3人の審査員から。
必死のメモより。なので、途中までしか書けなかったところはそのままにしています。一字一句は違うかもしれないですが、嘘は書いていません。
北牧裕幸さん
・軽部アナみたいなひとが踊り出してインパクトがあった
・「歌詞のテーマはどんな感じ?」→「キャンプ楽しいか、アウトドア最高か、カレー作ろうとか。それでアルバム5枚出しています」→「すばらしい」(会場、ざわめき、笑い、拍手)
・「米フェスならではのバンドだが、逆にいうと出来レースと思われかねないか・・・」→「皆さん本当に初めましてです。よろしくお願いします。」
・「超かっこよかったです」→「えー、ツイッターでつぶやいていいっすか」
・「会場が一体になっていて」→「それができたのはうれしい」
・「パフォーマンスが完成されていて」→「普段ライブのことしか考えてないので」
・「ボーカルさんは普段は静かな方?」→「 スイッチがあるタイプです」
・「楽しかったです」
本間昭光さん
・「いい声ですねえ」
・「インストがしっかりしていて」→「そうでないと笑いを取りにくい」
・「パフォーマンスも計算されていて」
・「こういう場でインパクトは大事だが、その点だけではなく、作品そのもの(がいい、という趣旨のこと)」
・「(アドベンチャーロックのアルバムを)6枚7枚とこれからも出し続けてください」
隊長はインタビューの途中も「ナイス拍手!」って言ったり、さすがカリスマ。
全組のパフォーマンスが終了したところで、最後に一言ずつ全体の講評をいただきました。ちょっとここもメモが怪しいですが、要約。
・ここもひとつのフェスのよう。ジャンルも色とりどり・バリエーションに富んでいた・オーディションだがライブとして楽しめた・どの組もステージに立っている姿が想像できた・2組を選ぶのは難しい・以前オーディションで落としたバンドが、他の場所から這い上がってくるということがあった。実はこれはよくあるストーリー。落としたら売れる、なんて言われることも。・選ばれなくてもすごく可能性のある人たち
予定よりも長い審査時間、だったのでしょうか。司会の方も話をのばしのばし、新潟名物のお話などを。噺家さんだからお話上手で楽しかったですが、落ち着かない時間でしたね。
そして、審査員皆さんステージに上がられて、結果発表。
呼ばれた2組は、晴とワさんと、166cmさんでした。
総評は、審査員長、総合プロデューサーの北牧さんより。要約。
趣旨としては、未来の次世代のアーティストを発掘しようという目的。実はもっと完成度の高い方達いっぱいいた。どこを基準とするか難しかった。2組が選ばれた理由、晴とワさんは、楽曲的にはまだまだだが声の良さと本人の志を買った。166cmは音楽のあり方、家族みんなでハッピーになろうという趣旨が合っていた。その意味では、あえて名前を上げる必要はないかもしれないが、「私の思い出」も非常に素晴らしいバンドだった、ぜひもっといろんな大きい舞台で活躍してほしい。それぞれの個性を大事に、それぞれの舞台で活躍できるバンドばかりだった。ありがとうございました。
最後にみんなで、「待ってろ米フェス〜!!」と拳を上げてオーディション終了でした。
どの組も皆その人らしさがあって音楽への愛も伝わってきて、わたしもひとつのライブとしてこの時間をとても楽しむことができました。行ってよかったです。
晴とワさんは、手嶌葵さんとか優河さんみたいに澄んだ深みのある歌声で、夢にひたむきな姿にわたしも刺激を受けました。166cmは、見た目も歌もキュート。ジュディマリとかチャットとかを思い浮かべたし、わたしと同い年で、あの審査員方相手に等身大で話せる肝の座った感じはやっぱりすごいです。
でも、1番だ!!と思った人たちの名前は呼ばれませんでした。
ただ、審査員の方々が言ってくださったこと、審査員長さんが総評で名前を上げてくださったこと、これはとても重みがありました。
オーディションには、絶対の正解や答えがあるわけではなく、結果は1つの選択。そこには、ただ、それぞれの思いがあるだけなんだと思います。
無駄なことはひとつもない、 なんて言ったらきれいごとかもしれませんが、今回のオーディションも絶対に意味のあるアドベンチャーでした。あんなに会場の空気を変えたバンドです、 多くのプロを育ててこられた方々の印象にも残ったバンドです。
これが、ただの思い出にとどまることは絶対にない。
アドベンチャーな道をもっともっと行け!!ということなんだと思います。