愛とは
KYOTO MOXYへ、ザ・キャプテンズ 傷彦さんwithテッドさんと、私の思い出 登山さんのツーマンライブに行ってきた。
個人的に久しぶりのライブで、はじめての傷彦さん、久しぶりの登山さん。
傷彦さんは、まっすぐな眼差しで、愛を歌う人だった。保護者として来たと言っていた、やさしさの塊テッドさんと共に、ギターと歌とバラのステージ。
愛とはなんだろう。
歌えるものなのか、歌うからこそ生まれるものなのか。どこから来て、どこに向かうのか。
愛してると言ったことがない私は、このステージの1時間弱で、一生分の愛という言葉を聞いたかもしれない。
ドーナッツの真ん中をあなたにあげる〜と歌っていた「ドーナッツのうた」が心に残った。
ドーナツそのものがほしいと思った卑しい私だが、ドーナツとドーナツの真ん中の関係性を考えていたら、なんだかうまく言えないけれど究極の愛の形なのかもしれないと思った。
愛を言葉にするということは覚悟がいる。それは、自分の中身を矢面に立たせるということだから。
伝わることもある。伝わらないこともある。伝え方もひとつではない。だからこそ、歌があるのかもしれないと思う。
傷彦さんのステージは、笑いあり、バラあり、真っ直ぐな瞳あり、熱唱ありのステージ。
楽しむ客、一体となる会場、心躍らせる音楽。その中に、いくつもの愛の形があると、私は信じて止まない。
愛を言葉にする強さと、言葉にせず伝える強さ。どちらもある。
私はなぜか、登山さんのシャウトに泣きそうになっていた。
「俺は死なない」と歌われると、心がぎゅっとなって、泣けてきて、私も逃げちゃだめだって思う。
人の苦しみは人のものだし、自分の孤独は自分のもの。だけど、歌を聞いていると、そのことが、寂しいことではないのかもしれないと思える。
「お米フリーク」を歌いながら、ベイベー!と叫びつつ「ベイベーって言ったらかっこいいと思ってるけど、これは何に対するベイベーなんすかね」と笑っていた。
だけど、そんな照れ隠しじゃない、弾き語りのシャウトには、言葉で表しきれないいろんな思いが詰まっていると思った。
「おにぎりユニバース」を久しぶりに聴いた。私の思い出は、おにぎりで愛を歌っていたのかもしれないと思った。
久しぶりのライブは、なんだかふわふわとしていた。自分が定まらず、心から楽しむ気持ちを少し忘れていたように思う。
だけど、自分の好きな、大切に思うものは、やっぱり大切にしたい。この気持ちが強くなった。
なにかとへこみがちだったけれど、力を取り戻した気がした。
ライブハウスが好き
ライブハウスに行った。
ライブハウスの好きなところはたくさんある。すごいところもたくさんある。わからないことも、知らないこともたくさんある。でも好きだ。
今までずっと言葉にできないでいたけれど、帰り道、突然気持ちが溢れてきた。
ライブハウスのすごいところは、生きるための希望のかけらみたいなものが、めちゃくちゃ落ちてるところだ。
かけらの正体はわからない。音に託したもの、言葉にしたもの。見えるもの、見えないもの。ライブハウスは、そんな何かを大切にしてきた人々が集っている場所。だから、それがどこかしらに落ちている、というか、溢れている気がするのだ。
別にきらきらしてるとか、宝石みたいとかそんなものだけじゃなくて、もっとどろどろしてたり、汚かったりする。人によれば、もう捨てたものかもしれないけど、誰かから見たら、本当に本当にきれいなもの。
それを拾うのも自由、探すのも自由、もちろん探さないのも自由。見つけたり、教えてもらったり、わけっこできたりもできる場所。
だから楽しいのだ。
帰り道の足取りが軽いのは、自分が手に入れた宝物が愛しくて仕方がないから。
そして、よーく見ると自分が持っているものとぴったりくっついたりもする。不思議だよね。
そんなことを思い出した夜だった。
ライブハウス好きだし、出会いはいつでもわくわくするし、音楽って最高だ。結局そう。ずっとそう。いわずもがな、でも、言っとかなきゃなあと思う。
何を書いてるか、あんまり人に伝わる気がしないけど、自分が覚えておけばいいかと思って勢いで書いた。心の中はすぐ変わる。
好きな音楽家の話はまた今度。
ギターいっぽん歌声ふたつ
花柄ランタンを観に行った。だいすきになった。
花柄ランタンは、こものとボーカルの'ぷき'さんと、ギターとボーカルの村上真平さんの二人組。公式HPよりコピペすると、「大阪は堺という街で生まれ育ち、京都を経て現在は東京在住。『ギターいっぽん歌声ふたつ』の最小編成での表現に挑戦しています。」とのこと。
私が彼らの曲を知ったのは先月で、きっかけはTwitterに漂っていた『2020』のPV。
感想→「すき!」
ふいに恋に落ちた私は、Twitterをチラ見し、花ランチャンネルをチェックし、nanoにinすることを決めた。
私は初めて観に行く人のライブは、あんまり予習しないことにしている。だからほとんど初めてきく曲だったけど、1曲目から全部好きだった。びっくりした。
赤いジャケットの真平さんが先に出てきて、お誕生日のぷきさんをお出迎え。「じゃじゃーん」って効果音が似合いそうな登場だった。1曲目は、さあはじまるぞーって感じの曲ではじまって、私はやったー!って気分になって、次に「2020」で、これまたやったー!って気分になった。
真っ赤なワンピースのぷきさんはお人形さんみたい。行進するみたいに足踏みしたり、手を振りながら歌うのがとってもかわいい。
バラードコーナーも、ぷきさんの明るくてのびやかではっきりしててきれいでやさしい歌声に包まれて、幸せだった。真平さんのギターと柔らかくてふわっとした歌声とも一緒になったら、あったかくてほっこり。ギターいっぽん歌声ふたつは、とてもすてきだ。
この曲でちょっと泣いた。
うきうきする曲もワクワクする曲も。鍵盤ハーモニカとかアンデスとか、鈴とか太鼓とか、もう、まるっとハッピーだった。真平さんがソロで歌っていた曲もなんだがきゅんとした。夏の曲もとってもよかった。
MCは、真平さんは年始で引いたおみくじに反抗した途端、不調になって、しまいには胃腸炎になったという話。神さまにごめんなさいしたら、元気になったとかなんとか。
ぷきさんの27歳の目標は、けいばに行ってみたいと。真剣に走る馬が見たいとかなんとか。「毎日お誕生日ならいいね、ありがとう!って思える。優しい気持ちになる。」みたいなことを言っていた。わかる。誕生日ってすてき。みんなで祝っていきたい。
私はハッピーな曲が好き。前向きな曲が好き。でも、前向きだけでできた前向きな曲は苦手。後ろ向きに歩きすぎて一周まわって結局前を向いて歩いてしまっている、みたいな曲が好き。花柄ランタンの曲は、なんだかそんな感じがする。ちがったらごめんなさい。でも、ひねくれた私が好きって思うのはいつもそういう歌。
音楽はお守り。
初めてみた花柄ランタンは、絵本から飛び出してきたみたいなふたりだった。かわいくてキラキラしてた。でもファンタジーの世界のひとじゃなくて、この世界のきれいなものやかわいいものをたくさん知っていて、そして(もしかしたらそれ以上に)寂しいなあとか悔しいなあもたくさん知ってるひとたちじゃないかなと思った。
それでもやっぱり楽しいなあって歌っているし、それが音楽になっているし、だれかに届いている。私はとても嬉しい気分になった。
ライブ行ってよかった。
音楽、人や、街が好きな人。誰かの生活、落ちている石ころ、小さな紙切れ、その辺の猫、目の前の全てが持っている物語を想像しては、なんだか楽しくなれる人にオススメ。
偉大な5人、冒険のはじまり
2019年8月16日。京都磔磔にて、私の思い出ワンマンキャンプに行ってきました。
タイトルは「MAGNIFICENT FIVE〜荒野の五人〜」。
奇跡の大冒険大会7、振り返りましょう。
SEが流れ一気に歓声に包まれ手拍子でいっぱいの磔磔。バナナ柄のユニフォームをきたメンバーたちが、元気にリュックを背負ってやってきました!待ちに待った、ワンマンキャンプのはじまりです。
ステージに着くや、ジーザス「無事、磔磔にたどり着いたぜー!!」一度やってみたかった、とご挨拶。
「今回は、MAGNIFICENT FIVE(もごもご)。偉大な5人ということで。みんなついてきてる??」と人数確認するメンバー。キョロキョロする客。
なんと、隊長がいない…?そこで中居貴族から衝撃の事実が。「のぼりさん、死なはったんです!!!」死因:トイレで滑って転んだ。
早速ハードすぎる展開から始まりますが、アドベンチャーロックを選んだ時点で、困難を避けては通れません。いかに立ち向かうか、それがアドベンチャー。バタやんが魔法で蘇らせようと渋いベースを弾き出します。
送り火のパワーも味方に、無事に生き返った隊長の登場!「磔磔をパワースポットにしよう」と怪しさ満開、ミステリー要素爆発しながら「パワースポット」を熱演しました。
間髪入れず、喜びの表現でバタやんの全力ギャグで突如寒波が訪れます。場面転換をギャグで乗り切るとはアドベンチャーがすぎる。いつも危険と隣り合わせの彼ら。次は雪山に出かけて行く「雪山大宴会」。もしかして、この人たちやっぱり死ぬんかな?と、冥界を駆け抜けていそうな迫力満点の大宴会が繰り広げられます。
そして、隊長「ハイタッチ ウィズミー!!」生きてるんか死んでるんかわからないまま、「コーフェ スマラコーム」。ハイタッチして、生きているを実感。ステージを降りてハイタッチ、もはや平和的モッシュ。“風が吹くすごくふくそんな日にひたすらに行く”逆境に立ち向かう男たちの暑苦しさと吹雪のトルネード。
ピアニシモ安東のキラキラしたキーボードが響き渡ると、中居貴族のソロパートがありました。ドラムではなく、ボーカルの。「星あこがれ」はアドベンチャー的アイドルソングで、アリーナさながらの会場で観客も大盛り上がり。
隊長「星も沈んで、夜が明けてきた。あんなところに朝日が!」ドラムから「おはようのきもち」が湧き上がります。彼らに、前向きかつ哀愁のある曲を演奏させたらかっこよすぎて、アドベンチャーロックバンドがただの愉快な5人ではなく、偉大な5人であるということを思い出させます。飽きている時間がないキャンプのるつぼ、いやしかし、ついて行くしかない。
そして、MC。「ウィーアー ジ オンリー アドベンチャーロックバンド in this world!」さすが台湾帰りなので、ワールドワイドさが出てきました。
「英語はかっこいいからなんとかなる。だから、自分たち自身も自信を持ったし、客も俺たちに対して、自信を持ってもらって大丈夫!本物のアドベンチャーバンド!」と隊長。
「五山送り火というクラシカルな行事ではなくここを選んだ決断、間違ってません。信じて行こうぜ!」
昨年のワンマンキャンプは、『ワンダフル毎日』の発売日でした。あれから早一年、次の曲はキャンプでも定番となった私の思い出的サマーチューン「虫とり」。客を巻き込む虫劇場。からのノンストップ、スカチューン新曲「みんなおサル」。コールアンドレスポンスでは、皆がおサルになりますし、安東サルはとってもキュートですし、隊長はバナナを食べますし、進化論的ギターソロもありますし、ワオキゾクザルのドラムソロもあります。ちなみに私のツボは、バタやんの歌と必死の掛け声です。
そして、隊長が退場するのですが、どうやら、バタやんの魔法が消えてしまったようです(この設定忘れてた。)。
さあどうする私の思い出!というところで、ジーザスが魔法を。しかし状況は悪化するばかり。そこで、新メンバーピアニシモ安東の魔法使い宣言、客も掛け声を合わせて応戦します。
するとやってきたのがこの方。
「蘇らせる人間違えたー!!」(ついて来てください。)
「草刈りキング」の主人公は、バッサバッサ華麗に草を刈る草刈王。土手坂道法面、どんなステージでも彼は英雄のごとく草を刈るのです。もちろん磔磔でも華麗なカマさばきで観客を魅了しました。
ということで、また隊長もとい草刈王がいなくなり、pp安東もトイレにと退場。
「この3人になったということは、恒例のお弁当タイム!」しかし、そうです、今年も華麗にお弁当を忘れてきました。
ジーザスバタやん中居のうっかり三人衆による、悲しみのハードロック「お弁当ない」。
悲しみに満ちていると「お弁当作ってきたぞー。」と帰ってきた隊長!!5人でお茶でも飲もうぜと乾杯したのは、さっき刈った草が入ってると噂の青汁。めっちゃ元気出てきた!!!と勘違いした彼らは「元気」を演奏しました。スクワット演奏法、元気の自己申告が大好きです。いつでもフルパワー。
そして、「お待たせいたしました!」と聞いたことのある声が無限ループ。そこで、本日のスペシャルゲスト、K-106よりサックス啓太郎さんの登場!かっこよすぎる!大人の嵐電デートみたいな雰囲気がましましの、パワフルな「ララ嵐電」のステージでした。
彼らが皆電車に乗って帰っていった後、「三条会商店街のテーマ」が流れはじめました。
客が口ずさみながら踊って手拍子、うきうきしていると、メンバーの登場。まさかのお色直し!!!
隊長「見てもらったらわかると思うんですけど、バナナの皮むいたバージョンです!!」
「俺たちはアドベンチャーだ!!」ともう一度奮い立つ磔磔。「Let's go THE CAMP」。「ヘイ!!」で磔磔がキマる瞬間の尊さよ。
そして、漲った男たちによる「Warter on the fire」。のれんでも何でもくぐりぬける。
もう最高。からの本編最後の曲「おにぎりユニバース」。熱量。怒涛のアドベンチャー。
フリーダム!!
もうこの辺りはよく覚えていませんが、おにぎり神輿があって、アンコールへ。
「俺たちの夏はまだ終わってない!」と中居貴族のお祭りドラムから「お祭り」。雨が降ろうが、台風が来ようが。お前ら、ハッタリか?何でそんな暑苦しいねん。と思うけれど、私だってそうありたくて泣いてしまう。負けるもんかと。偉大な5人ってそういうことなのか!?
最後の曲は、「お米フリーク」。
新メンバー安東すごい!バタやんもすごい!ジーザスもすごい!中居貴族もすごい!!!登山正文もすごい!私の思い出すごい!お前らみんなすごい!!そんな歌です。
これはアドベンチャー讃歌。上田を讃える歌から、新メンバーを讃える歌へ。そして、アドベンチャーを共にする全ての仲間達へのアドベンチャー讃歌へと形を変えてきました。おい!内容のない歌しか歌わないんじゃないのか?!なんて思っている暇もなく、惹きつけられたまま。
気付いたらキャンプは終わっていて、磔磔は割れんばかりの歓声に包まれていました。
1分も押さずにきっかり2時間やりきった私の思い出。来年は、私の思い出10周年!ということで、いろんなところでワンマンキャンプやりたい、みたいなことを隊長は言っていたと思います。
結成から10年、強靭なアドベンチャー精神を身にまとう彼ら。新メンバーを迎え、さらに台湾キャンプを経てのこの磔磔キャンプ。熱量がすごすぎて、完全に持っていかれました。
登山隊長を先頭に、ジーザス、バタやん、中居貴族、そしてピアニシモ安東。個性も何もかも違う5人が1つになって、誰かが倒れても誰かが前に進んでいく強さを持って、今を共にしています。きっと、アドベンチャーの大義名分は「楽しい」ということ。私はそこが、彼らのMAGNIFICENT FIVEたる所以だと思いました。
「今日のこと忘れるなよ!!」最後に、隊長の放った言葉です。
私は覚えていたいです。この日聞いた音、この日見た景色、感じたこと。思い出なんておぼろげ。もはや幻。だけど、ただの楽しい思い出に留まらせてはなるものか、と私は思います。
吹き荒ぶ風の中をゆく、アドベンチャーロックバンド。隊長が死んだり生き返ったり、お弁当がなかったりといった演出にも滲み出ている通り、10年間の活動において、彼らは数々の困難を乗り越えてきました。
様々な音楽ジャンルに果敢に挑戦し、融合させ、新たな音楽を生み出すアドベンチャーロック。楽曲のテーマとしてはアドベンチャーに特化しているとはいえ「キャンプ・アウトドア」的な視点だけではなく「少年らしさ」「京都」「ミステリー」など、新たなテーマを取り入れ、アドベンチャーロックとして昇華させて来たのだと思います。
今回のキャンプは、そういった様々なアドベンチャー的要素をふんだんに取り入れた結果のカオスがうまれるようなステージでした。おかしくて、楽しくて、無意味な、バカバカしさの表現としては最高のコラージュ的キャンプだった、と言えます。それはつまり、彼らのアドベンチャー的楽曲、演出をもとに一本のワンマンキャンプを仕立てるには、相当の覚悟が必要になってきたということかもしれません。さらに付け加えるならば、これから進みゆくアドベンチャー道は、もしかするともっと険しいということかもしれません。
私は、私の思い出が大好きです。これは、胸をはって言えることです。そして、私が思うこと。私の思い出は演奏力、チームワーク、パフォーマンス力は、今が一番高まっているように思います。嵐に立ち向かうことはもちろん、もはや、自らが嵐を巻き起こす力だって持っているはずです。だからこそ言います。
まだまだいけるでしょう、私の思い出。
いつかこの日のキャンプを思い出した時。あの時の伏線がこんな形で私たちの冒険物語を展開させるなんて!と腰を抜かすことを、楽しみにしています。
–セットリスト–
パワースポット/雪山大宴会/コーフェスマラコーム/星あこがれ/おはようのきもち/虫とり/みんなおさる/草刈りキング/お弁当ない/元気/ララ嵐電/(三条会商店街のテーマ)/Let's go THE CAMP/Water on the fire/おにぎりユニバース//お祭り/お米フリーク
アツアツ西院フェスキャンプ
2019年8月3日(土)、ザ・西院フェスに行ってきました。
西院のライブハウス、飲食店等街一帯で開催されるサーキットフェスです。
西院駅に到着すると、ボランティアスタッフさんの元気な挨拶が聞こえてきます。パンフを受け取って、それぞれの会場へ。スタッフさん暑い中お疲れ様でした!!
さて今回は春日幼稚園での、私の思い出キャンプを振り返ります。非常にアツかった思い出!
良い子は真似しちゃいけない冒険的登場シーン。大きなしゃもじやおもちゃを持って登場した彼らに、集まった客は思わず笑顔になります。
「無事春日幼稚園にたどり着いたぜー!」
去年はめちゃくちゃ暑かったけど今年はまだ過ごしやすい、セットを壊したなあ、なんて振り返りながら、今年も「春日幼稚園をキャンプ場に変えるぜー!!」と一曲目「Let's go THE CAMP」。
間髪入れずに「釣り」キャンプ場に変えた会場を、海に変えた私の思い出。荒れ狂う波のごとく大盛り上がりの会場に飛び込む安東魚。釣竿さばきで、見事釣り上げフィニッシュとなりました。
西院フェスは入場無料のチップ制。ところが、隊長は「チップはいりません!!」と。「チップって小銭のことやろ?」と持論を展開。結論は「気持ちは折りたたんで入れろ!!」とのこと。私の思い出はとてもわかりやすいことで有名なので、その後ろでメンバー達は、折り方までレクチャーしてくれていました。
物販の紹介も。「あそこの植物、シダがあるところで」、と指差しながら教えてくれる隊長。「シダ植物は人類の祖先!そっから、猿になって、人間になった。」と進化論を5秒で教えてくれました。つまりみんなサル!!!!!ということで、「みんなおサル」。
スカのリズムに沸き立つ会場はもはや動物園。歌って踊ってコールアンドレスポンス。ギターソロもありました。しかし、緊張して屁っ放り腰のジーザスくん。逃げ出そうとする彼に隊長はお題を与えます。
「みんなー読めますかー!」と会場の猿ともコミュニケーションをとる隊長は、もはやボス猿。
だんだん音数も増えて、ギターが上手になっていくという細かい演出。人間の進化、神秘の物語を表現したギターソロでした。
過ごしやすさが遠い昔となった、熱気ムンムンの会場で演奏されたのは、「Water on the fire」。ハードな曲調に加わるのはのれんを持ち出すパフォーマンス。熱さと無駄な威勢の良さ。彼らの音楽はもう誰にも止められない!!ヤーヤーヤーと心を1つに拳をあげる会場。
この頃には客はもう汗だく。お風呂上がりのようになったところで、ドラムをバックに最後のMC。「8月16日五山の送り火の日は、磔磔でキャンプ!そして、台湾キャンプもあります!」と告知も忘れない隊長。「台湾は来なくてもいいから、次の曲でみんなで盛り上がりましょう!!!」と去って行きました。
そこで登場するのが、おにぎりお兄さんです。
「みなさま!みなさま!みなさま!」
会場の1人残らず丁寧に呼びかけしていく元気のいいお兄さん。呼びかけて、みんなでおにぎりをにぎります。
するとどこからともなく大きなおにぎりが登場。「おにぎりユニバース」!!
熱さを超えた大盛り上がり、我々が米ならば踊り炊き状態。
曲が進むにつれて、アツアツご飯になった客は、客のフロアまで冒険した隊長を中心に、笑って踊って拳を上げて大きなおにぎりとなりました。
「I say 客!You say Yeah!」
インバウンド対応バッチリの隊長と、みんなで声を拳を上げ、今年の西院フェスにも「私の思い出!」を刻み大成功!終わり!
(セットリスト Let's go THE CAMP/釣り/みんなおサル/Water on the fire/おにぎりユニバース)
次のキャンプは8月9日台北、11日台南キャンプ。どうぞお気をつけてアドベンチャー!!
そして、8月16日は待ちに待ったワンマンキャンプ!!
【8/16私の思い出 磔磔ワンマン】
— 私の思い出🍙8/9台北revolver (@watashinoomoide) August 5, 2019
8/16(金)京都・磔磔
私の思い出ワンマンキャンプ
大冒険大会7
magnificent five
18:00オープン
19:00スタート
前売2800円
当日3300円
ご予約アドベンチャー受付中!
やるぞー!!!!! pic.twitter.com/LNebnayB1V
もうすでに楽しい。期待しかありません。新しいグッズ販売もあるそうです!
16日は磔磔。みんなで元気に集合しましょう。
読んでくださりありがとうございました!
爆発、キャンプファイヤー、ロック
2019年6月17日、京都磔磔へ行って来た。
私の思い出企画、京都大応援大会vol.7。今回はイヌガヨを招いての大会。
「大阪府堺市北区からやって参りました。僕たちがイヌガヨ。どうぞよろしく。」じゃっくさんの一言でステージが始まる。飛び上がって鳴らされた1音目には、強い意思を感じる。1曲目「野獣、暁の荒野に死す」。今日ここに来たことは正解だったなと思った。俺はここにいる、そしてお前もここにいると言われている気がした。それがどういうことか言われなくてもわかる。前も後ろもわからないほどにぼさぼさの髪の毛の間から見えるじゃっくさんの目は、まっすぐでドキッとするほど鋭い。
イヌガヨのステージを見るのは初めてだった。力強いとかパワフルだとかそういう生ぬるい形容よりも、衝撃の音を聞いたという方が近い。
MCでは、京都大応援大会について。登山隊長にどういうことかと尋ねたそう。対バンだと、“VS”と題されることがよくあるけど“戦い”というわけではない。私の思い出のことももういいから、争いではなく、活動している京都を応援して欲しい、ということだそう。「登山くん、選挙でるんかなあ」なんていじられていた。私の思い出のネパールキャンプが決まったことに関しては、「わくわくするよなあ。」「ヒマラヤの頂上で、無事たどり着いたぜーって言って欲しいですね。」。しばらくネパール面白そうだ、という話が続いて、わちゃわちゃと話すのは関西ノリのMCだったかもしれない。でも、曲が始まると、もうおもろい兄ちゃんではない。彼らの熱量に圧倒されてばかりだった。
「ロックンロールが何だか誰にもちっともわかんねえ」なんて歌い始める「ロックンロール」。サビは「ロックンロール、イエー!」という歌詞。なんて直球なんだ。でも、ここにいれば、それがわかってしまうような気がした。フロアとの掛け合い、熱がこもった一体感に驚く。きっと、一人一人の心の中に爆発があって、決して1つになれやしないのに1つになれるかのような一瞬。音楽、最高じゃないかと思った。
「人生、最後まで楽しもうぜー!」
この一言に説得力のあるバンドはなかなかいない。前夜、じゃっくさんはツイッターで、イヌガヨはヒューマンロックと称されることがあると書いていた。ロックはだいたい人間の音楽だ。当たり前だけれど。でも、どこか角の取れた芯のないロックが町に溢れる中、イヌガヨの音楽のように、泥臭くて飾らない、いわばありのままをまとった音楽は、より人間の生き様がむき出しになる。それが、わざわざロックにヒューマンという語をつけたくなる理由だろうか。彼らは、夢というにはとっても素朴な希望を歌う。ただ生きるということ。当たり前で当たり前でない、その「生」の素晴らしさを叫ぶ。
最後の曲は「生活」。ここにいる仲間達とのアンセムみたいな曲。拳を握りしめる力がどんどんと強くなっていくのがわかる。この瞬間を共有していることが嬉しくなるような、そんなステージだった。
(セットリスト(じゃっくさんのツイートより) 野獣、暁の荒野に死す/月光のパレード、砂漠にて/ロードムービー2/ライフイズビューティフル/バンド オン ザ ラン/ダンシングインザムーンライト/スローモーション/ロックンロール/生活)
隊長「月曜日やんな?よっぽど仕事ができるのか、諦めて来たのか…。月曜日にここ磔磔に辿り着いたこと、間違ってません!!!」
アドベンチャーロックに曜日など関係ない。磔磔の階段から冒険的に登場してきた私の思い出。客だって冒険的である。隊長の言葉を聞いて、また一歩アドベンチャーの道を進み始めたメンバーと客。もう後戻りはしない。1曲目「Let's go THE CAMP」。
磔磔をキャンプの景色に塗り替えたところで、2曲目「釣り」。先月、「岡山ファーマーズマーケットノースヴィレッジのテーマ」と両A面的シングルとして発売となった楽曲である。
キーボード安東先生のサポートの域を超えたサポートにより、演奏面はもちろん、パフォーマンスも進化している。
次は「雪山大宴会」。おかしいと思うが、めちゃくちゃカッコいい演奏だった。どれくらいカッコイイかと言われれば、彼らのバックにヒマラヤ山脈が見えたくらいだ。
MCでは、 イエティのことを歌ったら、ネパールでウケて、ネパールキャンプが決まったこと。なんとネパールでは、私の思い出の曲が、日本語の教材として使われているらしいのだ。そして、そのことが月刊ムーに取材されたというミステリーな話。ムーもなかなかアドベンチャーである。
当たり前かもしれないが、彼らは音源のコピーのような演奏はしないし、なんなら演奏をしたいのか、ネタをしたいのかわからない。次の曲は「つりばし」。今回は、バタやん氏、中居貴族氏、ジーザス氏とつりばし を1人渡り(歌い)きるごとにどんどん雲行きが怪しくなって来た。隊長が歌い出だすと、メンバーはただの煽てるだけの人になり、安東先生が渡ろうとすると、皆楽器を置き、最後にはバナナが飛び交っていた。彼らはただのアドベンチャー野郎じゃなくて、ただの小学生じゃないのか…。(こんな場面では、安東先生のキーボードはオルガン風の音を奏でていて、小学校の教室感を高めていた。演出に拍手。)
目の前の状況に頭がついていけず、写真は上手く撮れていない。
けんかもした。仲直りもした。最後には仲良くフィニッシュ。
もうなんでもありだ。次の曲「虫とり」では虫も出てきた。虫とりの曲だからって、虫がでてこなくてもいいのに、実直すぎる。 どんなことがあったのかは、写真から察してほしい。
最後の曲は「おにぎりユニバース」。令和に時代が変わった時、おにぎりを握るお兄さんも代がわり。こうやって握るのです!!と先代にハエたたきで指導。
キャンプでもCDでも何度も聴いた曲。なのに、おにぎりを持って歌う彼らを見ていたら、お前の好きなように進め、と言っているような気がして急に泣けてきた。なんやねん、メッセージ性あるやんか、と涙目で拳をあげる。解釈はもちろん、フリーダム。
アンコールは「おはようのきもち」。月曜だか何曜だか知らないが、毎日朝は来る。多くの人は明日も仕事か。 もしかしたら、これは応援歌だったのかもしれない。しかし、おはようのきもちを忘れるな、という歌詞ではなく、小学生みたいにおはよう!いえーい!と言ってる曲。だが、私はそんな曲が大好きで、そんな音楽に希望を見る。
キャンプは 時間をきっかりに守って終了。ステージはおかしいけど、ちゃんとしている。
私の思い出はアドベンチャーロックである。
キャンプに行って、釣りをして、つりばしを渡って。虫をいっぱい追いかけてたら、おなかが空いておにぎりを食べる。おにぎりを食べたら、なんだか宇宙の神秘に気づいてしまう。生きるってなんだ。自由を叫びたくなって来た。僕らは自由。夜を超えて、朝がくる。大空の下迎える朝は清々しい。何度でも朝を迎えたい。ああ、生きているって素晴らしい。みたいなロックのこと?私にはわからない。だが、これだけはわかる。キャンプは楽しい。
私の思い出は、どんどんアドベンチャーになってきて、さらにはミステリーにもなってきた。期待しかない。私はこれからもアドベンチャーを共にしていきたい。
(セットリスト Let’s go THE CAMP/釣り/雪山大宴会/つりばし/虫とり/おにぎりユニバース/おはようのきもち)
私の思い出の時代
2019年4月20日、MISOJI RIOT に行ってきました。
大阪、堀江周辺の4会場で開催されたライブサーキットイベントです。
私はお昼から会場へ行って、初めてのバンドを見たり、いつか見たバンドを見たり、町を散策したりと楽しみ、最後に私の思い出のキャンプに参加して帰りました。
振り返ります。
無事、南堀江knaveにたどり着いた私の思い出。
「いつ来たんですか?」と隊長。「13時ぐらいから来てる設定やとして、こんな終盤に変なバンド出て来て……。みなさん元気ですか?」と突然聞いてきました。
そして、「せーのと言ったら、おはようと挨拶しようぜ!挨拶をして、みんなで元気になろう!!」と。標語かよ!(いいえ、ロックです)
右手を上げて、みんなで挨拶をしたところで、私の思い出的はじまりのうた「おはようのきもち」。無邪気におはようの素晴らしさを歌いはじめました。ここでバカにしていては偉い目に遭います。これがなんと、相当にかっこいい曲なのです。ラララと歌う陰に静かな哀愁。あほなのに泣ける謎。
なんて浸っている暇はありません。間髪を入れず、みんなが大好きな曲「虫とり」。knaveの壁は、ちょうど虫がいそうなアドベンチャー仕様です。
四十路の隊長を筆頭に、三十路の男たちが虫とりに躍起になって、網を振り回し、虫が好きだと歌い上げるこの曲に、心を動かされない者はいないはずです。輝きを増して行くナンセンス。
会場も一緒になって網を振り回すかのごとく熱狂。客が沸くと、虫が湧くらしい。出ました虫。
「責任を持って、俺がつかまえる!!」と網を振りかざすも、逃げられてしまう隊長。会場内を飛び回る奇妙な虫に、会場内は騒然。どうなるキャンプ。僕らの運命やいかに。
……と、昭和の特撮名画(三十路の奴らにはわからんかもしれんけどby隊長)のオマージュなのか何なのかを取り入れつつの一大劇が繰り広げられ、いつしか会場の空気は私の思い出ワールドに染まりきっていました。
MCをはさんで、隊長「いろいろある中で、この今、会場を選んだこと、その選択間違ってません!!」。さあ、何度でもキャンプははじまります。次の曲は「Let's go THE CAMP」。アドベンチャーな会場に相応しい、キャンプ定番曲。はじまりの希望に満ち溢れていました。
まだまだキャンプを楽しみたいところですが、隊長「今日最後の曲です。」客「えーーーー!!」
「わかるー!!!」
という、ここはアリーナかと錯覚するコール&レスポンスをだいぶやりました。しつこい!そして、アドベンチャーお兄さんがおにぎりの握り方をささっと教えてくれて、「おにぎりユニバース」。実にフリーダムでした。あつすぎてよく覚えてません。
そして、途中でスマホの容量がなくなったので、写真はありません!が、フレームには到底収まり切らない会場の熱気が最高でした。フェスなので初めての客の方も多いかなという印象でしたが、そんなことは関係なしに、アドベンチャーの渦に包まれていました。
(セットリスト おはようのきもち/虫とり/Let's go THE CAMP /おにぎりユニバース)
平成も終わりますね。ふと冷静になって考えてみました。私の思い出という存在について。笑
私は平成生まれなので、生まれてから成人するまで平成でのあれこれに大きく影響を受けている世代です。そのうちの一人の意見として書きます。
ケータイ、スマホが一般化して、ネット社会、情報化社会と言われるようになったこの時代。いつでもどこでも知らない場所とつながれる夢のような社会である一方、いつでもどこでも見たくもない情報にさらされるという息苦しさが、意識的にも無意識的にも常につきまとう社会とも言えます。さらに、毎日のようにSNSに触れていると、小さな出来事で炎上しているものや、間違った正義を振りかざしている人、撤回されない差別的発言などなど、否応にも社会の不寛容さを目にする機会も多くなりました。
なんなんだ、この社会は。嫌にならないほうがおかしいだろう。
……と、ちょっと社会派ぶってみましたが、私が言いたいのは不満ではありません。
私の思い出を見てみましょう。
私の思い出は、いい大人たちが、探検家の格好をして、キャンプ行こうとか、虫が好きとかを歌っています。なんという歌詞の内容のなさ。
ライブをキャンプと言いはり、限られた時間だというのに、おかしなコントをぶっこんできます。このすばらしきフリーダムさ。キャンプでは、メンバー同士やメンバー対客、のお互いをほめあいます。寛容の嵐。
それなのに、おはようの挨拶も礼儀も忘れないし、でもやっぱり頭おかしいし、はちゃめちゃやるし、よくわからないけど、なんだか平和で自由で、とっても憧れる。
そうです。
私の思い出は、情報過多で不寛容なこの時代にこそ、必要なロックバンドだということです!!!
……はい!むちゃくちゃな着地!
平成が終わります。新しい時代がやってくるらしいです。私としては正直あんまり興味のない話だったのですが、そういえば元号がかわるなんてことは人生で初めての経験です。ちょっとおもしろいかもしれない。
隊長が言ってました。
「平成最後の日は、京都メトロで、間違った新しい時代の迎え方をしようぜー!!」
【私の思い出企画・春のオールナイトキャンプ】
— 私の思い出🍙4/30京都METRO自主企画 (@watashinoomoide) April 17, 2019
4/30(火)京都METRO
OPEN 22:00 ADV ¥2,500
・LIVE
匕首蝮/UCARY AND THE VALENTINE
・CAMP
私の思い出
・DJ
SHIMTATSUYA/鈴木雅勇気
登山正文…and more!
・FOOD
JUNGLECAVE pic.twitter.com/cG6710fWJQ
それではまた、令和でも元気にキャンプへ参ります。新しい時代もアドベンチャー駆け抜けましょう!
平成最後の更新でした。読んでくださったみなさんありがとうございました!