のびのびおんがく

心に残ったライブのことを書きます。

私の思い出の時代

2019年4月20日、MISOJI RIOT に行ってきました。

大阪、堀江周辺の4会場で開催されたライブサーキットイベントです。

私はお昼から会場へ行って、初めてのバンドを見たり、いつか見たバンドを見たり、町を散策したりと楽しみ、最後に私の思い出のキャンプに参加して帰りました。

振り返ります。

 

無事、南堀江knaveにたどり着いた私の思い出。

「いつ来たんですか?」と隊長。「13時ぐらいから来てる設定やとして、こんな終盤に変なバンド出て来て……。みなさん元気ですか?」と突然聞いてきました。

そして、「せーのと言ったら、おはようと挨拶しようぜ!挨拶をして、みんなで元気になろう!!」と。標語かよ!(いいえ、ロックです)

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右手を上げて、みんなで挨拶をしたところで、私の思い出的はじまりのうた「おはようのきもち」。無邪気におはようの素晴らしさを歌いはじめました。ここでバカにしていては偉い目に遭います。これがなんと、相当にかっこいい曲なのです。ラララと歌う陰に静かな哀愁。あほなのに泣ける謎。

なんて浸っている暇はありません。間髪を入れず、みんなが大好きな曲「虫とり」。knaveの壁は、ちょうど虫がいそうなアドベンチャー仕様です。

四十路の隊長を筆頭に、三十路の男たちが虫とりに躍起になって、網を振り回し、虫が好きだと歌い上げるこの曲に、心を動かされない者はいないはずです。輝きを増して行くナンセンス。

会場も一緒になって網を振り回すかのごとく熱狂。客が沸くと、虫が湧くらしい。出ました虫。

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「責任を持って、俺がつかまえる!!」と網を振りかざすも、逃げられてしまう隊長。会場内を飛び回る奇妙な虫に、会場内は騒然。どうなるキャンプ。僕らの運命やいかに。

……と、昭和の特撮名画(三十路の奴らにはわからんかもしれんけどby隊長)のオマージュなのか何なのかを取り入れつつの一大劇が繰り広げられ、いつしか会場の空気は私の思い出ワールドに染まりきっていました。


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MCをはさんで、隊長「いろいろある中で、この今、会場を選んだこと、その選択間違ってません!!」。さあ、何度でもキャンプははじまります。次の曲は「Let's go THE CAMP」。アドベンチャーな会場に相応しい、キャンプ定番曲。はじまりの希望に満ち溢れていました。

まだまだキャンプを楽しみたいところですが、隊長「今日最後の曲です。」客「えーーーー!!」


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「わかるー!!!」

という、ここはアリーナかと錯覚するコール&レスポンスをだいぶやりました。しつこい!そして、アドベンチャーお兄さんがおにぎりの握り方をささっと教えてくれて、「おにぎりユニバース」。実にフリーダムでした。あつすぎてよく覚えてません。

そして、途中でスマホの容量がなくなったので、写真はありません!が、フレームには到底収まり切らない会場の熱気が最高でした。フェスなので初めての客の方も多いかなという印象でしたが、そんなことは関係なしに、アドベンチャーの渦に包まれていました。

(セットリスト おはようのきもち/虫とり/Let's go THE CAMP /おにぎりユニバース)

 

 

平成も終わりますね。ふと冷静になって考えてみました。私の思い出という存在について。笑

私は平成生まれなので、生まれてから成人するまで平成でのあれこれに大きく影響を受けている世代です。そのうちの一人の意見として書きます。

ケータイ、スマホが一般化して、ネット社会、情報化社会と言われるようになったこの時代。いつでもどこでも知らない場所とつながれる夢のような社会である一方、いつでもどこでも見たくもない情報にさらされるという息苦しさが、意識的にも無意識的にも常につきまとう社会とも言えます。さらに、毎日のようにSNSに触れていると、小さな出来事で炎上しているものや、間違った正義を振りかざしている人、撤回されない差別的発言などなど、否応にも社会の不寛容さを目にする機会も多くなりました。

なんなんだ、この社会は。嫌にならないほうがおかしいだろう。

……と、ちょっと社会派ぶってみましたが、私が言いたいのは不満ではありません。

 

私の思い出を見てみましょう。

私の思い出は、いい大人たちが、探検家の格好をして、キャンプ行こうとか、虫が好きとかを歌っています。なんという歌詞の内容のなさ。

ライブをキャンプと言いはり、限られた時間だというのに、おかしなコントをぶっこんできます。このすばらしきフリーダムさ。キャンプでは、メンバー同士やメンバー対客、のお互いをほめあいます。寛容の嵐。

それなのに、おはようの挨拶も礼儀も忘れないし、でもやっぱり頭おかしいし、はちゃめちゃやるし、よくわからないけど、なんだか平和で自由で、とっても憧れる。

そうです。

 

私の思い出は、情報過多で不寛容なこの時代にこそ、必要なロックバンドだということです!!!

 

……はい!むちゃくちゃな着地!

平成が終わります。新しい時代がやってくるらしいです。私としては正直あんまり興味のない話だったのですが、そういえば元号がかわるなんてことは人生で初めての経験です。ちょっとおもしろいかもしれない。

隊長が言ってました。

「平成最後の日は、京都メトロで、間違った新しい時代の迎え方をしようぜー!!」

  

それではまた、令和でも元気にキャンプへ参ります。新しい時代もアドベンチャー駆け抜けましょう!

平成最後の更新でした。読んでくださったみなさんありがとうございました!

 

らんでんフェスタでアドベンチャー

3月23日(土)、嵐電の西院車庫へ「らんでんフェスタ2019」に遊びに行ってきました。

フライヤーはらんでんフェスタHPより

ゆるキャラがたくさんいたり、洗車体験ができたり、嵐電江ノ電の車両に乗れたり、ライブあり、ビンゴあり、その他諸々お楽しみ盛りだくさんのお祭りでした。鉄道ファンらしき方が多いのかなーと思いましたが、お子さま連れの家族や地域の方など、客層は様々でした。

私が足を運ぶきっかけになったのは、そう、フライヤーの髭の人です。昨年は登山隊長のみソロでの出演でしたが、今年は満を持して!私の思い出での出演でした。 

キャンプを振り返ります。

いつものテーマが流れて、メンバーが登場。当たり前にすぐにはステージに上がらず、当たり前のように会場内を冒険しました。サポートの安東先生はおらず4人での出演でした。
f:id:k2-tkbs:20190405220015j:image←メンバーを探せ

期待を裏切らない登場シーン。

隊長「無事らんでんフェスタにたどりついたぜー!!」

1曲目は「キャンプいこう」。幅広い客層の会場では、手拍子、手をあげるところなど、自然なディレクションをいれてくるのがナイスなところ。なんだなんだ?!、と人を惹き付けていくのがわかります。

隊長「嵐電の天神川のあたり、あれは何ですか。俺にはつりばしに見えます!!!」と半ば強引にこじつけて演奏はじめたのは「つりばし」。CDアルバムでは、元リーダースパゲットー上田さんのサックスから曲が始まりますが、もう上田さんはいないしサポートの安東先生もいません。すると、おもむろに歌い出すメンバー「ワーワワーワーワワーワー」イントロを口でやりましたー!!

わかりやすい歌詞と覚えやすいメロディに冒険心を詰め込んだ、おかあさんといっしょでも使えそうな曲です。
f:id:k2-tkbs:20190405220124j:image←マイクなかったので、隊長が。

いつもよりぷらんぷらん揺れていそうなつりばしを、みんなで助け合いながら褒めあいながら渡りきるかのような演奏を聞けたのがうれしかったです。

 

そして真っ昼間から、「イモイモイモイモイモ」と叫びだす隊長。3曲目「イモほり」。ヤバさがあるのですが、よく考えたら平和で、おかしな光景であるだけ。軽快なスカのリズムで踊りだしたくなるテンション。「イモほり」というお子さまにもわかる歌詞。

ジーザスさんはステージを下りて、さらなるアドベンチャーステージに挑みます。(隊長「ほな俺上がるわ。」という小ネタもはさむ。新喜劇かよ。)

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ステージを下りて何をするって、これです。ギターソロ。ギターソロなのかどうかもわからない写真。

見ていたお子さまに、隊長「こんな大人になったあかんでー」と時々近所のおじさん感を出してくるのが、さすが近くに住むアドベンチャーロックバンド。あんなにロックでかっこいいのに、親しみやすさも出せるなんて。

そして「ララ嵐電」。

隊長「インバウンドって言うのを知ったんです。だから、YouTubeで英語の字幕が出ます!!」とのこと。(前も貼ったけど、何度でも見てほしいからリンク貼ります! )

www.youtube.com

山ノ内駅のホームめっちゃほっそー!」の合いの手は、バタやんさんがやりました!ナイス!車庫から響きわたる、ララ嵐電。お客さんも手を振り、歌って、広がるララ嵐電の輪。スペシャルな演奏となりした。

 

ここで「重大発表があります。」と隊長。

「曲順を間違えましたーーー!!!」「イエーイ!!」f:id:k2-tkbs:20190405220241j:image

本当に間違えたそうです。「裏でボコボコにされるわ…」と気にする隊長に、すかさず「かっこいいっす!」とフォローを入れるメンバーたち。(拳に息かけてるジーザスさんが写ってますが)

気を取り直して、「荒野のネッカチーフ」アドベンチャーバージョンで。曲順が変わったからか少々バタバタしましたが、アドベンチャーロックの底力が発揮されるところ!隊長、バタやんさん、貴族さんは楽器を置いて、前に並びます。
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ジーザスさんのギターに合わせて、腕をふり、生声で歌い出しました。

そして、出発進行しました。意表を突かれた。
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 ステージを降りて、ぐるりと会場を一周。歌いながら、飛び跳ねながら。

戸惑う観客、突き進む3人。なんというか、笑うしかいのでずるいと思います。隊長に続く2人は、なんだか助さん格さん的存在にも見えました。最後のサビ前にはステージに戻ってきて、華麗に演奏をし始めるという無駄なかっこよさで、ああやはりミュージシャンだなと思い知らされます。

 

演奏がおわり最後の曲。隊長が去って行ったことで、終わりの雰囲気が出てしまったのか、このタイミングで観客からアンコールが巻き起こりました。コールを受けて、アドベンチャーおにいさんが久しぶりに登場。
f:id:k2-tkbs:20190405220424j:image←「おにぎりをにぎって天国に行きましょう」

 おにぎりを持った隊長がすぐにやってきて「おにぎりユニバース」。

会場を駆け回りながら、遊びまくりました。おかげで大盛り上がり。
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「I say 客,you say yeah.」

f:id:k2-tkbs:20190405220529j:imageキャンプは大盛況にて終わりました。

計算込みのはちゃめちゃも、ハプニング的はちゃめちゃもすべて演出へと持っていくところが、さすがたくさんのキャンプを経験してきたバンドです。サバイバル意識が違いますね!

終始笑顔あふれるキャンプでした。

(セットリスト キャンプいこう/つりばし/イモほり/ララ嵐電/荒野のネッカチーフ/おにぎりユニバース)

 

私の思い出は、お祭りやフェスにもってこいのバンドだと思います。とにかく、盛り上げて、笑わせて。誰でも楽しめるから大丈夫。メッセージ性はないが楽しい。ないからこそ楽しい。

それに、こういった様々な客層の集まるイベントでのキャンプは、おかしさが際立って、わけわからなさが増すのでとても良いです。

彼らは一見はちゃめちゃなので、アドベンチャーを好き勝手やっているように見えますが、実際は場へのリスペクトを忘れていないし、それが人の心を掴むこともつながっていると思います。そして、いつの間にかいつもの客も初めての客も駅員さんも皆、わけわからないくらい一緒に盛り上がって、山も海もつりばしを超えていけるようなパワーが生まれている、それがアドベンチャーロックのすごいところだと思います。

ほんとかどうかは確かめに行きましょう。私の思い出キャンプ情報はこちらから。

それではまた元気にキャンプに参ります。読んでくださりありがとうございました!

 

 

つづく

2019年3月27日(水)、高槻RASPBERRYへ行ってきました。

今月末をもって閉店する“ラズ”に愛を込めて企画されたライブ。その名も、「アイ・ラズ・ユー,ユー・ラズ・ミー」

 

発起人はスムルース。しかしこのバンド、3年前に無期限の活動休止を発表したバンドです。今回は、活動再開!ということではなく、ソロで活動しているスムルースのボーカル「トクダケンジ」のサポートメンバーとして、ギター回陽さん、ベースのテツロウさんが集まりライブをするという日でした。

結局それ、スムルースやん。そう感じて当たり前で、一見まわりくどい話なのですが、私はとてもスムルースらしく真摯でまっすぐな決断だと思いました。詳しくはテツロウさんのブログを読んでください。(10回読んで10回泣きました。)

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チケットはソールドアウト、ネット予約では即完売でした。開場前から長い入場列ができていて、会場はいっぱいいっぱい。

一番手はグラスニットジャガー。ベースはスムルースのテツロウさん。

一時活動休止していたそうですが、4年前に復活して、年に1度ライブをやっていると話していました。この日のように、さあ集まろう!と音楽ができるなんてすごく素敵です。青春の音は止まないし、音楽は時をかける、そんなパワーを感じるようなステージでした。

二番手Eurekaは、ボーカルの優利香さんを中心に2018年に結成されたバンドで、スムルース回陽さんがギターを担当しています。バンドとしてのラズの出演は初めて。閉店するとはいえ、新しい音楽の発信地として、新しい出会いの場としてここはあるということです。回陽さんは「ラズが閉店するときいて、某バンドが活動していた場所ということで、僕が某バンドの某ボーカルの人に連絡して。」とこの日のいきさつを話してくれました。

 

ずっと高槻から全国へ歌を届け続けているナカノアツシさん。高槻魂のフェスをはじめ徳田さんともいちばん近い距離で活動してきたナカノさんが、三番目を務めてくれるのが心強いなと思いました。私はナカノさんのステージを見るのはずいぶん久しぶりでしたが、「喜びの種」の一節「笑われていたって 涙されるよりはいいや」この底抜けの前向きさに元気をもらったことを、歌いながら思い出しました。

MCでは「徳ちゃんから、連絡もらって。ワンマンやるには荷が重いということで…」と裏話を教えてくれつつ。徳田さんはこの日のためにダイエットに励んでいたそうですが、「さっきぼんじり三本食べてましたー!」と暴露されて、和やかに次の曲。「大キライダー」でも、スムルースのことを歌詞に入れてくれていました。

最後は、「電話ボックス」。なくなっていくものもあれば、形はなくなっても、のこっていくものはあると歌ってくれる優しさ。

www.youtube.com

あたたかい雰囲気に包まれて、最後のバンドにバトンをつないでくれました。

 

突然ですが、私は高校生の時からスムルースのファンです。ライブのことを覚えておきたくて、ブログを書いています。記憶が違うところもあるかもしれませんが、雰囲気だけ。どこかのだれか、私のような人が読んでくれたら……。というか、いつか私がもう一度思い出すために書いている気がします。

 

いよいよ、トクダケンジバンドです。歓声と拍手に包まれてメンバーが出てきました。年をとらない回陽さん、テツロウさんはいつか見たような衣装で。そして、ちょっとだけシュッとした?と噂の徳田さんと。ドラムサポートはEurekaの清家トモキさんでした。

1曲目は「限界を超えて」。トクダケンジソロ活動での作品です。曲はトクダワールドで間違いないけど、スムルースの曲ではなくて、イントロが流れた時にピンとこない自分。そうか、今日のステージはやっぱりスムルースではなくて、あくまでもトクダケンジのステージなのかあと思いました。でも、曲が終わった瞬間。

徳田「こっから後全部スムルース!!」

この一言で、歓声。「待ってました!」の熱気を一気に感じました。聞き馴染みのあるイントロ、2曲目は「非常にイェイね」。私は気付いたら手拍子をしていて、テツロウさんや回陽さんと一緒に「ワン・ツー・スリー」と笑顔でカウントしていて、同時に大泣きしている自分。これや、これ!!わたしはスムルースを聞きたかったんだと、一瞬で悟りました。回陽さんの体をちょっと斜めにギター弾く姿とか、テツロウさんのキラッキラの笑顔とか、徳田さんのよくわからない動きとか、そうそう、これがわたしの大好きな人たち、と音楽と光景に懐かしさと愛おしさを感じます。

徳田「もっとずっしり構えてようと思っててんけど、ライブってすごいな。そうさせてるのはあなたたちです!!」

回陽「思ったより感極まっとるやん!」

徳田「どちらかというと」

回陽「選択肢与えてへんし!」

徳田「…ぇ?!」

この2人の会話の絶妙な噛み合わなさと見守ってる (黙ってる?)テツロウさんという構図もまた懐かしい。

そして、次の曲について、徳田「もう一生やらへんかもしれない曲やります。人生で最後に歌うかもしれへん。」と言い出します。テツ「メジャーに行ってからは、一回やったかやってへんかくらいの…」ラズで演奏していた頃の曲、ということで、何かなあとワクワクしていると、3人が「ハイッ!」とほっぺを叩いて歌い出したのは「大吉日」。ぴょんぴょんと飛び跳ねながら演奏する、身も心も踊る音楽。

 

MCをどこで挟んでいたか忘れてしまいましたが、テツロウさんの衣装についても。

回陽「すごない?気付いた??」

徳田「あっ!」

テツ「ラズベリーホールに出ていた頃の衣装。多分、スライドブルーのアー写で着て以来の…」

徳田「虫食いにもあわんと…笑」

こういうところがテツロウさんの素敵なところです。

4曲目は「冬色ガール」。徳田文学の真骨頂。春は来ると確信しました。5曲目「バラ色ダンス」コードが聞こえてきた瞬間から、うきうきしすぎて泣き出してしまいました。もう、よくわからないけれど幸せだなあと。

 

ラスト「祝福の紙吹雪」では、逆さ書道のパフォーマンスもやってくれました。

「ずっと今日が最高でやってきましたが、今日が最高です。」

大きな書道板に「一歩」と書く徳田さん。「今日は、皆さんの一歩でもあり、スムルースの一歩でもある。」

ズンズンと線を書き足していき、書道板を180度ひっくり返すと、そこには「進め」と書いてありました。

「伝えたいこと。スムルースからのありがとう」

そう言っていたと思います。

徳田さんの歌詞の1つ1つが染みて、タオルを回している光景が嬉しくて、ベースソロ、ギターソロ、ドラムソロ、と続くあの流れには、やっぱりドキドキして。とにかく聴けてよかったです。

 

アンコールは、誰もがもう一度出てきてほしいと願ったアンコールでしょう。出てきた徳田さんは、「ライブってすごいなあ。」「いつかみた顔なんよ!いつかみた壁!いつか聞いた音!!」と徳田さんにスムルースが蘇ってきたかのような発言。それ以上多くは語らず。「もう、曲やる!」と言っていたような気がします。

最後の曲は「スーパーカラフル」。スムルースの優しさと、たくさんの思い出の詰まったこの曲。めいっぱい楽しんで、声を合わせて、踊って、笑って、泣いて、気付いたら終わっていました。

 

拍手が止まらず、ダブルアンコールになる会場。私は少しの迷いもありつつ、拍手をやめられない自分との小さな葛藤がありました。SEも流れているし、呼んじゃダメなんじゃないかなと…。

すると、出てきてくれました。

テツロウさんが、今日に至るまでの話を。

「今日は、閉店の報を受けて、恩返しできたらなあという思いもあって出させてもらうことにしたのだけど、店長さんはずっと休みなく働いていて、さすがにこの日だけは休もうと思って空いていた日が3月27日で、結果そこに入れてもらいました。恩返しどころか…」

演奏の準備はしないメンバー。そこで徳田さんが口を開きます。

徳田「ここでお腹いっぱいにしたくないんよ」

そして、回陽さんも「ちゃうねん、練習してないねん。それに、今日はトモキくんで。今日のために7曲体に叩き込んできてくれた。」と。

「だから、拍手を浴びるためだけに出てきました」と正直に言いながら出てきてくれた彼ら。場所に、人に真摯に向き合ってくれる彼らに、私はとても安心しました。そういう人たちだよね、と。徳田「これからも、お見守りください。」そう言っていました。

あたたかく力強い拍手に包まれた会場。テツロウさんは「また会いましょう!」と笑顔で言ってステージを去って行かれました。

 

私がスムルースと出会ったのは2010年のことです。なので、彼らがラズで活躍していた頃のことはよく知りません。でも、ラズがあったからこそ、今の彼らがあります。そして、今の私がいます。

ライブハウスは、人と人をつなぐ場所。夢がたくさんつまっています、なんていうとクサイかもしれませんが、私はその夢を見ている1人でもあって、ライブハウスという空間がとても大好きです。ライブハウスに来て、こんな日があるから生きていきるんだって思える人もいます。夢と夢をつなぐ場所。誰かの明日につながる場所。

そんな場所があったおかげで今がある。

今までラズの歴史をつないできた歴代の店長さん、スタッフさん、バンドマン、お客さん。全ての方々に敬意を表したいと思います。

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帰りがけ、徳田さんを発見して声をかけようとすると、「あっ!」とわかってくださいました。声をかけたはいいものの、なんと言おうか、とにかく今日のことはお礼が言いたい、それ以上のことはもう、、喋りながら自分の邪念が顔に出てしまったのか、それを察してくれたのか徳田さんは、

「つづく。ということで!」

いつもの感じで、そう言ってくれました。

 

スムルースはいつもそうでした。つづくのです。デビューの時も、活動休止の時も、つづく の言葉はありました。「桃の国から」でも「やさしくつづくみらい」でも、どんなときも、過去も今もそのつづきも、希望で満たしてくれていました。


これまでもこれからも、みんな幸あれ!とはいえ、願ってもそれは簡単なことではない、なかなかやりたいようにならない、幸せは はかない。だからこそ、スムルースの音楽は「全肯定」、ともに進んできた仲間を讃えあって、孤独も希望も一緒くたに音に乗せて、鼻歌まじりにやっていこう、ともあれ進んで行こうよと歌っていたのだと思います。私が彼らから受けた最大のメッセージは「ともにいこう」です。そのメッセージをずっと私は自身の力にも変えてきました。

 

「一歩」を踏み出す勇気。それを教えてくれたのもスムルースでした。進むのも、立ち止まるのも、あなたの決めた道ならばそれは「一歩」だということ。

そして、私はこの日気付きました。「つづく」のは、私たちが一歩ずつの歩みを止めていないからだということを。

 

この日、逆さ書道で「一歩」が「進め」になった瞬間を私は忘れません。

 

ありがとうスムルース。大好きです。

また会いましょう。

 

2019年3月 大吉日

ララ嵐電アドベンチャーにおこしやす!

2019年3月17日、私の思い出×フジタユウスケ2マン企画~番外編~「ララ嵐電アドベンチャーにおこしやす! Vol.2」へ行ってきました。

嵐電とは京都の四条大宮から嵐山までを結ぶ路面電車嵐電の正式名称は京福電気鉄道といいますが、私はこの曲を聞いて知りました。

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ララ嵐電アドベンチャーとは、なんと嵐電の電車の中がステージとなり、貸切で運行しながらライブを行うというイベントです!

 

集合は四条大宮駅。受付をし、早速電車に乗り込みます。

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こんな御席の用意もあり、少し客がざわつきました。

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客も御母様も無事に乗り込み13時を回ったところで、フジタユウスケさんのステージがはじまりました。軽やかに1曲目「カントリー・シジョウ」で電車が動き始めます。フジタさんはカーブと揺れに気を使いながらも爽やかに歌い上げ、2曲目「べっぴんさんがゆく」へと続きました。小気味良いカントリー調の音楽と電車の揺れに身を任せつつ、電車内は手拍子で盛り上がっていきます。そして3曲目は「故郷」。京都づくしのセットリストは、京都で生まれ育ったフジタさんならではのおもてなしです。

往路も後半となり、次の曲は「マイウェイのハイウェイ」。私の思い出の登山隊長がハープで参加されました。車内後部の立ち見席の後ろにスタンバイされていたので、本人の姿はほとんど見えずでしたが、阿吽の呼吸で音のキャッチボールをするような演奏でした。帷子ノ辻駅辺りで停車していたところ、ちょうど2番の出だしの「たまにゃいいだろ ひとやすみ」の部分と重なり、電車も演出を加えていました。

最後の曲は「京はいつも通り」。隊長に加えて、バタやんさんがベース、中居貴族さんがカホンで参加し、京都グルーブが巻き起こりました。大盛り上がりの列車は、駅にいた観光客に見守られながら嵐山駅に到着しました。

演奏が終わると、観客は一旦列車をおりて、転換の時間となりました。この頃にはぐずついていた天気も少しずつ良くなっていました。

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嵐電と私の思い出のコラボレーションは、京都のフリーペーパー『めぐれる』の企画にはじまります。(第4号(2017年新春 / 新春特大号) – めぐれる)(嵐電内ライブイベント「めぐれるLIVE 嵐電アドベンチャー2017」 – めぐれる

めぐれるの企画がきっかけとなり、嵐電のテーマソングを作ることとなったそうです。この辺りのお話は、こちらも京都の情報誌『ゴ・バーン』でのインタビューでも話されていました。(「私の思い出」インタビュー | 特集記事 | 京都の情報誌ゴ・バーン

私の思い出としての関わりはこれらが中心になりますが、登山さんは沿線にお住まいだったということで、ふるさとで繰り出されるアドベンチャーには特別なものを感じます。

 

さてキャンプの話に戻ります。転換の準備が整い、また列車に乗り込みました。

「無事嵐電にたどり着いたぜー!!」と始まったキャンプ の1曲目は「キャンプいこう」。隊長は大きなしゃもじを振り回し電車内は一気にアドベンチャーの空気に染まりました。2曲目の「おはようのきもち」で電車は出発。おはようの気持ちが溢れパワーみなぎる隊長は早速こんな体勢になっていました。

f:id:k2-tkbs:20190322005958j:image嵐電の懐の深さを感じますね。

3曲目は「荒野のネッカチーフ」は御母様がお好きとのこと。揺れる車内でも足踏みをしながらの演奏には、危険な時こそ溢れ出す勇気を感じました。

 

隊長は、車窓に合わせて「あっち行ってこっち行ったら昔の実家!「姉ちゃんがバイトしてたとこ!」とぶっ込んできたり、京都らしい吊り広告を読んだりと、ふるさと紹介も忘れません。

そして、告知。新しい発表もありました。「私の思い出LINEスタンプ発売しまーす!!」

(私ももちろん買いました。ファン同士での活用はもちろん、何より普段使いがオススメです。使えます。いろんな人に送りまくりましょう。)

 

旅も中盤。隊長はおもむろに車両の真ん中にマイクスタンドを立てて、おにぎりを持ちました。

f:id:k2-tkbs:20190322010216j:image見守るメンバー。

次の曲は「おにぎりユニバース」。バンドも客もお母様も垣根を超えておにぎりを握り、踊り、自由を叫びます。

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この頃には太陽も顔を出して、電車内はアツいアツいステージとなりました。 

最後の曲はお待ちかね「ララ嵐電」。フジタユウスケさんもギターで参加です。曲中の「山ノ内駅のホームめっちゃほっそー!」の時に、本当に山ノ内駅に停車していて、計算されつくしたキャンプに脱帽しました。しかし、そこから終点の四条大宮駅まで意外と時間がかかり、ララ嵐電のサビ無限ループとなりました。計算だった説が少々揺らぎましたが、私は、ふるさとよ永遠なれのメッセージだと解釈しました!

ジーザスさんのギターソロも、御母様いじりも、ふるさと紹介もたくさん詰め込まれたララ嵐電。笑いと愛に溢れた空間が町を駆け抜け、無事、終点四条大宮駅までたどり着きました。 

(セットリスト キャンプいこう /おはようのきもち/荒野のネッカチーフ/おにぎりユニバース/ララ嵐電

 

私は電車の中でライブを見るには初めての体験でした。それに、客同士が顔を合わせることはあまりないので、同じ空間に居合わせた人たち皆がこんなにも笑ってる状況というのを初めて目にしたかもしれません。

ハートフルでロックでクレイジーな電車が移動している、京都の町。ふるさとあっての彼ら。ふるさとあっての私たち。楽しくて、おかしくて、なんだか不思議な時間でした。

 

明日3月23日(土)は、らんでんフェスタです!!もちろん私の思い出キャンプもあります。みんなでララ嵐電、歌いましょう。

それでは、また元気にキャンプに参ります。読んでくださりありがとうございました。

 

お内裏さまとアドベンチャー

2019年3月3日、京都磔磔へ行ってきました。

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THE STEPHANIES、私の思い出、KiNGONSの3マンです。

 

1番手はTHE STEPHANIESでした。東京からやってきた3ピースガールズバンド。ですが、そう一言で言えない魅力に溢れているバンドでした。「バンド」として、人間として、とてもキュートでかっこよくて、素敵な人たちなんだろうなあと感じます。

オールディーズのR&Rの雰囲気に、爽やかに歌う3人のコーラスが重なる、気持ちが良い音楽。ボーカルをはじめ、皆エネルギッシュでキュートで、好きなものを好きなものとして、わがままにあるがままに演奏する姿には彼女らのパンク精神も感じました。ルーツにしっかりと根ざしつつ、そこから楽しくジャンプできちゃいそうな軽やかさもあります。

MCでは、当日は雛祭りということで、MITCHY(Dr./Vo.)さん「KiNGONSと私の思い出、素敵なお内裏様に囲まれて。お雛様は、私たちだけ……取り合い??」なんて、話を。(SHIROさん(Vo. /Gt.)「お雛様はお客様です、でいいんじゃない?」ておっしゃってました。笑) ゆるい笑いに包まれながらも、演奏はかっこよくてステージに釘付けになりました。

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3番手は宇都宮よりKiNGONS。ツートーンのカラフルなスーツにパンダメイクの4人。一見身構えてしまうのですが、全然怖くなくて、私はなぜだか彼らにはなんともいえないかわいさを感じてしまいます。見た目か、動きか、MCなのか。ステージでぴょんぴょん飛んだり、動き回ったりして、耳にも目にも心にも訴えかけてくるポップパンクエンターテイメントを展開するバンドです。

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エネルギッシュで勢いがあって、いつの間にか会場が一体になっている様子に、かっこよさと力強さを感じました。でも「SWEET 19 BLUES AGAIN」では、コールアンドレスポンスで歌詞を文字って歌おうとしたらうまくいかないということも。かっこいいのかと思ったら愛嬌もあって、目が離せないバンドです。

誰かの弱さが音になり歌になり、誰に届き、仲間が増える。こうやって新しい世界をつくっていけるような気持ちになるくらい、彼らのエネルギーが会場全体に満ち満ちていました。

 

京都のアドベンチャーロックバンド私の思い出は2番手。例のごとく長いですが私が見たものを書きます。

磔磔は数々のアドベンチャーの軌跡が刻まれた場所です。新たなアドベンチャーに心を躍らせ集まった我々の心を掴む1曲目は「Let's go THE CAMP」。はじめてのひともいつもの客もみんなで拳を振り上げます。

そのままの勢いで2曲目は久々の「釣り」。どんなことがあったって、僕らには行かねばならない場所があります。それは海なのか、川なのか。目指す場所はどこ?一体何を見据えているの?というシーンがこちら。 

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(ほんとは、「写真撮影は自由!SNSへの投稿は申し訳ないですが、必ずしてください!」って言ってます。)

次の曲は「party time」。ドキドキさせるドラムと、気分の上がるギター、めらめらとベースが盛り上げます。「照明を赤くしてください」と自らムードを高める隊長(Vo.)は、メンバーにもガン見される始末。 注目を惹きつけておいて、隊長は「何見てんの?」って言ってました。そして、明日が楽しみすぎて眠れなくなったパジャマ姿のサポートの安東ジョーンズ博士(Key.)は、いつのまにか客席にいて踊りまくっていました。

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おしゃれなパジャマは、バタやん(Ba.)さんのお父様のものだそうです。ああ、もう、要素が多いねん!!(褒めています。)

 

MCでは、解禁になった情報も。

・3月21日(木)、KBSホールにて公開収録!!OnAirキャンプも、OffAirキャンプもあります、とのことです!

・昨年NHK京都放送局でテレビ出演を果たした彼ら。3月22日(金)NHK-FMでも紹介されるそうです!国営放送!詳細はこちら

・毎年恒例の五山の送り火磔磔ワンマンキャンプ、隊長の口から開催宣言いただきました!

 

と、大事な情報を共有いただきまして、ホクホクとしていたところ、隊長は他にも大事なことを忘れていたそうです。何かというと……。

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ピシッと「おはよう」とメンバーに挨拶をされました。そんな朝のアドベンチャーチューンが「おはようのきもち」。歌詞の内容としては力が抜けそうになるのですが、音楽がカッコ良いことに改めて気付いて、状況がよくわからなくなりました。 

そして、よくわからないまま「イモほり」。“イモほり”としか歌いません。なのに、壮大でかっこいい音楽がここにあります。そんなことがあっていいのでしょうか。いえ、それをやってのけるのが私の思い出、アドベンチャーロック。

曲中には、ジーザス(Gt.)さんのギターソロがありました。ギターソロいや、ネタ。いや、ジーザス劇場ともいえる時間が。

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もう、見るしかないですから。一緒に楽しみましょう、なんて甘いことを言っていられません。私たちはもうすでに彼らの術中にハマっているのです……。 

最後の曲は、「おにぎりユニバース」。これだけのステージをやった後に、フリーダムと叫ぶ音楽の説得力を一度体感して欲しいです。


キャンプにはいろんなネタアドベンチャーがありますが、コントを見に行っているのではありません。おかしなことに、現場にあるのは紛れもない音楽であり、アドベンチャーロックです。あの演奏だからこそ、笑えるものがあり、泣けるものがあり、心が動かされる瞬間があるのです。「伝えたいことは何もない!」彼らはそう言うかもしれませんが。

3月は私の思い出キャンプがたくさんあります!4月も5月もいろんな場所で。ライブハウスでのキャンプも最高ですが、レアな場所でのキャンプも最高です。アドベンチャーの本領が試される場でもあり私はとてもワクワクします。

キャンプ情報はこちらから。

(セットリスト Let's go THE CAMP /釣り/party time/おはようのきもち/イモほり/おにぎりユニバース)

 

この日は、どのバンドもどこかの型にはまるようなあり方ではなく、それぞれの軸があり美学がある、そんなスリーマンだと思いました。全力で、今への肯定ができるような力強さとかっこよさ。そんなバンドは強いし、届く人にちゃんと届くと思います。非常にアツい時間を過ごすことができました。

それでは、また元気にライブにキャンプに参ります。読んでくださってありがとうございました。

 

P.S. 顔。

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はじまりのアドベンチャー

2019年2月14日、南堀江knaveへ行ってきました。

先月26日をもって第一次プロジェクトを終了したRED EARTHによる、新体制での初イベントです。

レッドアースと私の思い出は、昨年10月12日に京都磔磔で共演しています。私の思い出の旧リーダー、スパゲットー上田の脱退発表直後のキャンプでした。

その日以来のレッドアース。まさに新章ということで、雰囲気はガラリと変わっていました。ゴリゴリの、という言葉が似合いそうな音楽。でも、寺澤ちゃんは「フォークでしょ?アコギやからね」と言ってました。決意を見たような気になりました。

 

私の思い出はというと、ばかばかしさに磨きがかかった非常にキャッチーなステージを展開していました。

30分間の持ち時間に、溢れんばかりのアドベンチャーロック魂とたくさんの小ネタを詰め込んできた私の思い出。セットリストは、彼らも新章を刻む勢いの4曲でした。

振り返ります。

(新しいネタがあったので、ネタバレしたくない方はご注意ください。というか、読んでもわからないとも思いますし、なんなら私も何を見たのかよくわかってないです。)

南堀江knaveの壁はアドベンチャー感(植物の装飾による空間演出効果の意)があり、登場するだけで場を持っていく彼ら。参考:ABOUT | 南堀江knave

隊長「気持ちを合わせていこうぜ。」と1曲目「Let's go THE CAMP」。私事ですが、12月ぶりのキャンプイン、今年初キャンプということで、急激にアドベンチャーな気持ちを思い出しました!

会場の温度が一気に上がったところで、突然「バタやん、元気?」と言いはじめた隊長。そうです、次の曲は「元気」です。“every time 短パン半袖”の野郎達は、突如スクワットをしながらAメロを歌い出しました。元気というテーマに対して実直すぎる。

f:id:k2-tkbs:20190216204753j:plain←笑っててぶれました。

間奏では安東先生が青汁を運んできて、勇ましく一気飲み。

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元気がみなぎる隊長。

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細かいことは覚えていませんが、見ているこちらもめちゃくちゃ元気になりました。

 

そして、「大事なことを忘れていた」と隊長。みんなに挨拶してなかったことを思い出し、深々と頭を下げ「おはよう〜!!!」と挨拶を。カリスマは礼儀正しいから。

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3曲目は「おはようのきもち」。ラテン系で踊り出したくなるような、ちょっぴりそわそわするような、おはようソング。“おはようってかっこいいな イエーイ!”と気付いたらピースを挙げていて、大抵の人はハッピーになれる曲です。

人間の前で初めてやったとのことで、初披露でした。昨年9月に発売したニューアルバム(ニューでもないけれど、結婚でいえば新婚!!by隊長)に入っていることも、しっかり宣伝。レッドアースとの再会の話と、さらっと「続けていくことやな。」とも。

最後はキラーチューン「おにぎりユニバース」。

アドベンチャーおにいさん……ではなくアドベンチャー博士が大活躍。
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会場全体をひとつにして、最後に私の思い出コールをして、終わり!今の俺たちの音楽はこれだ、をやりきった私の思い出は非常にまぶしかったです。今年もアドベンチャーをともにしたいと強く思いました。

そして、もっといろんな場所でいろんな人に、アドベンチャーロックが届きますように。

現在発表になっているキャンプ情報はこちらから。

(セットリスト Let's go THE CAMP/元気/おはようのきもち/おにぎりユニバース)

 

イベントを通して感じたのは、本気というものは、見ていて気持ちがいいし、こちらも奮い立たされる瞬間があるということでした。

新しい一歩を踏み出すのは、簡単なことではありません。歩き続けることはさらに難しいでしょう。それでも、自分も自分の道を歩き続けていきたいと思える一夜でした。

  

では、また元気にキャンプへ参ります。読んでくださりありがとうございました。

 

上田づくし

12月2日、京都メトロに行ってきました。

10月に私の思い出からの脱退を発表(【スパゲットー上田脱退について】 | 私の思い出)、10月19日高円寺UFOクラブでのキャンプを最後に脱退したスパゲットー上田さんの送別会的キャンプでした。

タイトルは、さよならリーダー、上田づくしスパゲットー上田壮行会

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18:00の開場時間の少し前に着くと、METORO前にはずらりと列が。最後の上田さんの最後の勇姿をみに駆けつけた人々で溢れかえってました。
入場すると、早速メンバーさんが物販にいたり、ジーザスさんが出店していたり、メンバー総出で作り上げる上田壮行会が展開されていました。

上田づくしは、バタやんさんの諸注意から始まります。写真・動画撮影を許可している私の思い出ですが、今回「動く上田は目に焼き付けてください」と動画は禁止とのことでした。「1、2、うえ、だー!!」との掛け声で登場したのは、本日の主役、私の思い出元リーダースパゲットー上田。

何が始まるのかと思うと、ストラップの代わりにヒモをつけたギターを持って、弾き語りを始めた上田さん。曲は宇多田ヒカルtraveling」。これはこれはひどい代物で、泣きにきた客の気持ちの当の本人が踏みにじるというか、名曲を無意味化する力が半端ないというか、たくさんの客の前であの歌を弾き語る上田さんはやはり只者ではない、ということをひしひしと感じる時間でありました。

上田づくしの内容は、貴族さん進行の上田さんとのジャンケン大会、上田さんの弾き語り「毒キノコ」「スズメバチ」、登山隊長のスライドショー、などなど、涙なしには見られない感動的なものばかり……な訳はなく、文化祭の出し物みたいな手作り感のある楽しい時間が。 出し物の合間には、DJ SHINさんの愛のこもった選曲で時間が彩られていました。

これまでの出し物と、DJでキャンプを楽しむ準備はバッチリな会場。上田さんの最後の勇姿を焼き付けるぞという気概は、会場のボルテージを上げていました。
キャンプはいつものインディージョーンズのテーマで冒険が始まります。ステージに上がったのは、メンバーとサポートの安東ジョーンズ博士の5人。「ところで上田おらへんなあ」とあたりを見回す隊長に、「いつまでひきずってんの!!」とジーザスさんが一喝します。「上田は星になったんや。」という設定から始まるキャンプでした。

1曲目は「Let's go THE CAMP」で、上田さんがいない状態でのステージ。「きっとここぞというときに出てくるのだろう」、という期待の高まる1曲目でしたが、「ここぞ」を担ってきたリーダーの重みも感じる時間となりました。
最初のここぞは、2曲目「虫とり」の後半にやってくる上田虫(※虫に扮した上田)。続いて、「つり」による上田魚(※魚になりきった上田)。

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虫とりで捕まえた上田虫は、俺たちの宝石箱である虫かごに入れたまま。
上田魚は、「気持ち悪い。キャッチアンドリリースや。」と言って、海に還した隊長。
宝石のような思い出の一部ともなるけれど、大海原で達者で生きろよ、というメッセージが込められていたのかもしれません。

次の「party time」では炸裂笑顔、ドキドキパジャマの上田さんが歌ったり踊ったりする、人生賛歌。踊り切って、退場。

そして上田さんのいないMCの時間。「さっきから上田がチラチラ見える気がするんやけど。」と隊長が言うと、ジーザスさんが「ナンセンス!!」とまたもや一喝。
「上田は死んだんや。上田上田ばかり言っていては、本人は浮かばれないだろう。」「胸に手を当てて、“あ”、から始まる大事なことを思い出そう」ということに。でも、メンバーたちはなかなか思い出せません。

「アドベンチャーでしょ!!!」

「アドベンチャーするために集まったんや!!」

そんなことを話していると、上田お化けが登場。

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皆で、成仏させようと、仏花を持ってきたり、落雁お供えしたり、お経唱えたり、という悪ふざけコントが展開されます。
そして「夜中のアドベンチャー」という阿鼻叫喚の恐怖の一曲。歌詞を文字り「飛び立てやすひろ」と上田さんを成仏に仕向けたところで演奏が終わります。

そんなこんなで「もーええわ!!」と上田さんが怒って帰っていき、物語が進行します。そこで、震えだすジーザスさん(取り憑かれたのかと思った)は、本当のことを告白。

「実は、上田は死んでない」

死んでなかったのか!!と茶番をやりまくった後、「Don't stop BBQ」で仲直り。8年間同じコール&レスポンスで盛り上げてきたリーダーに敬意を!そして「チャイナライダー」へ。

間にオペラを挟んで、別れを演出する時間も。話の途中に、嵐がやってきてみんなを守るために「俺が羅針盤になる!!」と先陣を切ったリーダー。やっぱり死ぬんか!と心の中で突っ込みつつ、よくわからないけど最終的に感動的なラストを迎えて終わりました。


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一体上田さんは生きてるのか死んでいるのかがわからない、というキャンプは終盤です。

「おにぎりユニバース」
“ドキドキワクワクメソメソプンプンぜんぶ 迷わず握れ”という歌詞には、私の思い出の優しさと強さが滲み出ているのでした。会場全体でおにぎりを握りまくり、自由をさけんで、気付いたら終わっている。そんな幸せな時間がすぎていきました。

そして、アンコールでは、上田さんの師匠K-106の啓太郎さんと一緒に、「お米フリーク」です。
上田くんすごいとみんなで歌い踊って大盛り上がり。この日のためにある曲じゃないのかと思いました。知らない人が聞いたとしたら、ノリはいいが内容はないそもそも上田って誰?という内輪受けの曲だったかもしれません。しかしこの時、スパゲットー上田はとてもすごいという思い出を共有したところでこの歌を大勢の人と歌った。内容がありすぎる、愛に溢れすぎた曲になっていました。
キャンプは終了。

そして、フィナーレへ。スパゲッティ(スパゲットー上田の素らしい)をアフロに刺されながら 、上田さんは「贈る言葉」を熱唱。

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最後に、スパゲットー上田の象徴である、アフロをおくのでした。

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気付いたら上田さんは、みんなに運ばれていました。


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寂しいけれど、ショーとしてとても楽しく、別れなんだけど前向きなキャンプにただただ感動しました。

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最後の上田さんの勇姿、少しでもお伝えできているでしょうか。

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<セットリスト>
Let's go THE CAMP/虫とり/つり/party time/夜中のアドベンチャー/Don't stop BBQ/チャイナライダー/オペラ/おにぎりユニバース//お米フリーク


他にも勝手に感動したことがたくさんあって、ああ、やっぱり私は私の思い出が好きと再確認した日でもありました。

今回のキャンプで、すごかったこと。
上田さんの脱退を、ある種のネタとしてステージに落とし込んでいたこと。
変に思い出話をしたり、上田さんに対する、あるいは上田さんから熱いコメントがあったり、ということが一切ありませんでした。なので、初めて見た人がいたとしても、ショーとして楽しめるのではないでしょうか。前しか向いていないし、外を意識していると思います。視野が広い。

セットリストが素晴らしかったこと。
ネタにしたからといって上田さんの脱退を軽んじているわけではありません。セットリストは、いかに私の思い出が私の思い出として進んできたかということを感じるものでした。
最新アルバムのリード曲「虫とり」から、初期から演奏している「チャイナライダー」といった懐かしい曲(私はキャンプで聞くのは初でした)、定番キラーチューン「おにぎりユニバース」、ずーっと上田くんすごいと歌い続けてきた「お米フリーク」。というように、全体のバランスがとても良いと思いました。お客さんによってそれぞれの思い出と照らし合わせたり、上田さんの功績を讃えたり、といろんな楽しみ方のできるのではと思います。

メッセージ性の高い曲を歌わなかったこと。
どういうことか。一番私が思ったのは「つりばし」を歌わなくてよかったと。「つりばし 」は12小節ほどの短い歌に、歌詞カードにしてたった5行の歌詞。これらを、私の思い出メンバーがひとりずつ歌いあげて、5人で私の思い出であるというメッセージ性があるのかないのかわからない曲です。しかし、聴くとわかるのですが、この曲における上田さんの果たす役割は大きいです。もし演奏していたとしたら、未練を残すかもしれないと思ったからです。

そして、まだ言いたいことがある。私の思い出という存在は、不思議で魅力的です。

“メッセージ性のない歌詞”が一種の売りでもある私の思い出に対して営業妨害かもしれませんが、聞けば聞くほど、内容がないよう(ダジャレです)には思えない。というより、本当になかったとしても、何らかの意味を勝手に持たせてしまうことが人間の性であるのかもしれません。そんな野暮な人間の姿を投影させるという狙いもあるのかもしれません。ないかもしれません。
意味があるのかないのかわからない。本気なのか冗談なのかわからない。彼らの存在は、フィクションのような、ノンフィクションのような不思議な存在です。いつも忘れそうになるのだけど、あんなばかなことしているのに、カッコよすぎることも嘘みたいなんですよね。

曲について、以上のように思うのには理由があります。
上田さんの脱退が発表されたときに、びっくりしたことがありました。それは、今の状況にぴったりな曲もなければ、全部ぴったりにも思えるという不思議な感覚に陥ったことでした。

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なんでだろう。と考えた時思ったのは、アドベンチャーロックは生きることと直結しているから。ということでした。
これまでもブログであることないこと書いてきましたが、キャンプってなんだろう。アドベンチャーってなんのことだろう。私は、いつもそんなことを考えたり考えなかったりしています。ちなみに、キャンプの時は頭からっぽです。

さて、キャンプの話に戻ります。今回の上田づくし、ふと「通過儀礼」という言葉が頭をよぎりました。
通過儀礼とは、人が生きていく中で新しい地位、段階を獲得していくときに行われる儀式といったところでしょうか。

むかーしにファン・へネップという人が世界中のいろんな儀式やお祭りは何のためにあるのか、そしてその儀式のストーリーを解き明かすそう!とした研究をして、『通過儀礼』という本を書きました。

「ある集団から他の集団へ、またあるステータスから次のステータスへ、次から次へとなぜ移っていかなければならないかということは、〈生きる〉という事実そのものから来るのである。つまり、ある個人の一生は、誕生、社会的成熟、結婚、父親になること、あるいは階級の上昇、職業上の専門化および死と言ったような、終わりがすなわち初めとなるような一連の階梯からなっているのである。これらの区切り一つ一つについて儀式が存在するが、その目的とするところは同じである。つまり、個人をある特定のステータスから別の、やはり特定のステータスへと通過させることに目的がある。」

人生には「いつも越えて行くべき新しい敷居がある」そのために、通過儀礼を行うことで、人生の段階を進んで行く、ということを言っているのです。そういった儀式がいかに生きていくことと直結しているかということも説いています。

ファン・へネップは、様々な儀礼を比較検討して、3つの展開があることを見つけます。
「分離」「過渡」「統合」というストーリーです。
分離は、今までの地位や環境から分離させるということです。今までのままでは、新しい存在に生まれ変われないので、一旦まっさらにするというイメージ。つまり、今までの存在に別れを告げること。
過渡は、俗世界から離されることで何物でもない状態になり、次の地位へ向かって行くということ。
統合は、一段階バージョンアップした状態で、日常の世界に戻してあげるということ。

儀式の中でそのストーリーをたどることで、これまでの自分を捨て新たな地位を手に入れるのです。つまり、儀礼の前と後ではそれまでとは別人になる、「生まれ変わる」ということです。

これを見て思いませんか。今回の、上田づくしのキャンプからフィナーレへのストーリー。

上田は死んだ(分離)→上田は幽霊になった(過渡)→上田はアフロを置き、普通の上田になった(統合)

私の思い出のリーダーから普通の上田へ「生まれ変わる」
5人の私の思い出から、4人の私の思い出へ「生まれ変わる」

そのための儀式だったのではないでしょうか。

生きていくことと直結しているもの。それがキャンプ!

そんな一つの答えを見つけたキャンプでした。
以上、トンデモキャンプ論でした!(怒られそう!笑)


いろんなことを書いてしまいましたが、そんなのはどうでも良い事です。
キャンプは楽しくて、私の思い出はかっこよくて、アドベンチャーロックは素晴らしい。それだけのことです。

本当のことは、どこにもない。その目にうつったことが本当。
キャンプで何が起こっているのか。そんなかっこいいのか。おもしろいのかおもしろくないのか。
みーんな見に来たらいいと思います。そして、ハマるといいと思います。


散らかってしまったのでまとめます。笑
今年は、いろんなところにキャンプにいきました。どれもいってよかった。
今年一番よかったことは、いろんな客の方とお知り合いになれたことです。楽しい思い出を共有できたこと、感謝しかありません。
そして、ブログ読んでくださってる方、いつもありがとうございます。そして、好き勝手書いてすみません。

私の思い出は、来年もどんなアドベンチャーを見せてくれるのか、今から楽しみですね。
上田さんは脱退したけれど、自分の思い出に上田さんがいることって最強でしょう。
上田くんすごい!私の思い出すごい!客もすごい!

今年も1年お世話になりました。
また来年もよろしくアドベンチャーです。

また元気にキャンプでお会いできますように。